2017/12/05
カニエ・ウェスト、トルコの仲介業者に料金未払いで提訴される
2017/12/05
カニエ・ウェスト(Kanye West)の会社West Brands Fashion LLCが、「イージー(Yeezy)」シーズン2、3、4に関するコミッションを受け取っていないとして、トルコの生産仲介業者に提訴されている。
2015年、「イージー」シーズン2のアパレルラインを生産する工場を探す仲介業務を依頼されたというトルコのDDEソーシング(Dde Sourcing)社。オフィシャルEC「yeezysupply.com」で販売されている同ブランドのアパレルラインは、「アディダス(Adidas)」が生産からマーケティング、小売まで手掛けるコラボレーションアイテムとは異なった生産・流通形態をとる。
原告であるDDEソーシング代表のDerya Gulseven氏は、今年11月に訴えを起こした。同氏によると、仲介した工場とカニエのブランドとが最終的に業者抜きで直接取引をするようになり、その結果彼女に支払われるはずの手数料が得られなかったという。コミッションは、「イージー」に関する発注125万ドル(約1億4100万円)の7%にあたる8万7000ドル(約980万円)相当となっている。
上記はシーズン2での出来事だが、同社はさらに次シーズンも仲介を続けた。しかし再び手数料に関する問題が起き、今度は発注額240万ドル(約2億7000万円)対して4%相当の7万7246ドル(約870万円)しか受け取ることができなかった。契約ではコミッションは7%と定められており、レートが変わったことに「何の説明もなかった」と同氏は訴える。
そしてその後、シーズン4でも協業を繰り返したものの、やはり仲介業務への対価は得られていないという。
カニエに請求された損害賠償額は22万8000ドル(約2600万円)に上り、さらにGulseven氏は懲罰的損害賠償の適用も求めている。懲罰的損害賠償は、加害者の行為が強い非難に値すると認められる場合、裁判所や陪審の裁量により、加害者に制裁を加える目的で賠償が上乗せされる制度だ。
カニエ・ウェスト側は、現在のところ訴訟に反応していない。
(2017年12月5日現在、1米ドル=113円で換算)
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