2018/03/07
パリ ファッションウィーク:ボリュームアップした「サカイ」
2018/03/07
ビッグサイズのダウンに細いベルトでウェストマーク、、「サカイ(Sacai)」がパリのリベラシオン紙旧本社で見せたコレクションは、エネルギーとアイディアに満ちたショーだった。ビッグサイズのダウンに細いベルトでウェストマークしたシルエット。
レイヤードと異素材ミックスを駆使し、重ね方やレングスの違いで遊ぶ。阿部千登勢はユニークなハイブリッドウェアを大胆に解体して再構成し、よりボリュームのある立体感を叶えることに成功した。特にエクストララージサイズのダウンとキルティングの裏地が目立ち、それを強調するような大ぶりなストライプがコレクション全体に渡って用いられていた。
今回新しい試みにチャレンジしたというデザイナーは、バックステージでこう語ってくれた。「今シーズンは、前からやってきたように違う素材を組み合わせるだけでなく、服の構造も考えました。色々な衣服の層を重ねてミックスし、奥行きのある3Dを表現しています」。
ジャケットの厚みは倍、時々三倍近く、様々なスタイルが混ざり合う。右半分はビッグポケット付きのスポーティーなストライプジャケットで、左半分はエレガントなチェックのツイードといったアイテムも。ジップのついたフライトジャケットは、ゴールドのボタンがついたマリンブレザーに、スモーキングジャケットはデニムブルゾンにそれぞれドッキングされている。
グリーンのパーカからはキルティングのライナーが覗き、キャメルのジャケットに繋がっていた。ストライプと大ぶりのチェック、大小の異なるプリーツに、ウールニットとシルクなど、他にも様々な要素が組み合わされている。足元もそれに呼応するように、片方はゼブラ、片方はレオパードでペアになっているシューズを提案。
アクセサリーは「シャルロット・シェネ(Charlotte Chesnais)」によるデザインで、バッグには渋谷のクラブミュージック専門店「マンハッタンレコード(Manhattan Records)」のロゴがあしらわれた。
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