掲載日
2018/02/28
2018/02/28
パリ ファッションウィーク:「メゾン マルジェラ」、尽きないガリアーノの想像力
掲載日
2018/02/28
2018/02/28
ジョン・ガリアーノ(John Galliano)の自由な想像力は尽きることがない。パリで発表したばかりの「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」ウィメンズコレクションでは、オートクチュールラインに通じるアイディアを核に、ホログラム素材を効果的に使ってみせた。1月に披露したクチュールピースは特別なライティングを必要としたが、今回のメタリックなアイテムはどれも、日中の自然光の下で立体的な奥行きを表現していた。
ファイヤーマンコートにビッグパーカなど、オーバーなシルエットが目立った。そこにあしらったウェスタンなフリンジやチュールといったディテールがアクセントになっていたほか、トレンチにカットワークのボンデージ風ハーネスを重ねるデザインも。ガリアーノはいつも奇抜な感性を忘れない。
ショーはパリ11区のマルジェラ本社で行われた。引き続きストリートからの影響が感じられ、どのルックも足元にはホワイトやホログラムシルバーのスニーカーが光るが、テクニカルなクライミングギアの装飾が目を引いた。
同時にケルティックなムードも取り入れられていて、ハリスツイードのコートとケーブルニットをミックスしたアイテムや、バイアスにカットしたアランセーターをマフラーのように纏うスタイリングも。
「メゾン マルジェラ」に就任して以来、ガリアーノはショーの最後にも姿を現さなくなった。マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)からの伝統を尊重しているのだろうが、少し残念にも思われる。
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