ステラ・マッカートニー「ファッション業界の生産事情は本当に遅れている」

 ファッション分野におけるサステナブルなテクノロジーに特化した投資会社、ファッションテック・ラボ(Fashion Tech Lab)(FTL)は、デザイナーのステラ・マッカートニー(Stella McCartney)を取締役に迎えたばかりだ。パリで行われたFTLのローンチパーティーにて、マッカートニーは当紙にサステナブルなファッションへの挑戦を語ってくれた。

Stella McCartney(右)と Salma Hayek(左) ファッションテック・ラボのローンチパーティーにて - Matthieu Guinebault

―なぜファッションテック・ラボに参加しようと?
 
 こういったイノベーションやテクノロジーには深く関わってきましたから。「ステラ・マッカートニー」では、ファッションの未来を探求しています。魅力的な商品を開発・生産するのにサステナブルな方法を用いるし、そうすることで消費者の側も環境への負担が少ない商品を手にすることができる。ファッションとテクノロジーが、こうした方法でお互いを高めていけるのは素晴らしいことではないでしょうか。デザイナーとして、次のステップへ、ファッションの未来へと足を進める準備ができる、そんな気がするのです。ファッションテック・ラボが同業の方を惹きつけていることを非常に嬉しく思います。皆が参加して、こうした考え方を共有できるのですから。
 
―デザイナーは、こうした動きの中心となって変化を起こすべきだと思いますか?
 
 こういう形で考えられないというのは、すごく時代遅れだと思うんです。今日のファッション業界では、生産や加工の過程に全く現代的なところなんてありません。はっきり言って、中世のままなんです。何百万という動物を殺して、地球にマイナスの影響を与え続けている。残酷で、野蛮で、意味のないことです。今なら、テクノロジーとイノベーションを使って変化を起こせる。デザイナーがサステナブルなものに興味を持たないというのは、はっきり言って私には理解できないですね。
 
―倫理的な使命感によるものでは?
 
 倫理観だけの問題ではありません。新鮮だし、わくわくすることだもの。ファッションとは、新しくあることでしょう?シルエットや色、今シーズンのトレンドとか、そういうものよりも、最新のイノベーションに心惹かれるんです。それが楽しいの。私たちは更なるデザイナーの参加を必要としていますが、投資家や、同じ業界でも別の業種の人々の支えも欲しい。物事を革新し、変化を起こして、健全なビジネスを維持するということを、「ステラ・マッカートニー」というブランドを通じて表現しています。二つの世界を引き合わせられれば、それはとても重要な瞬間だと思います。
 

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