バーバリー、上期は減収減益も新デザイナーのコレクションは好調

 バーバリー(Burberry)が発表した2019年3月期上期(4-9月)の業績は減益減収となったものの、クリエイティブディレクターに就任したばかりのリカルド・ティッシ(Ricardo Tisci)によるコレクションに対する反応は非常に良好だという。

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Burberry - Spring-Summer2019 - Womenswear - Londres - © PixelFormula

 今年9月に発表されたティッシによる「バーバリー」デビューコレクションは、エディターやバイヤーから高評価を得た。
 
 「ブランドの新しいクリエイティブビジョンと、リカルドのデビューコレクション『Kingdam』は、インフルエンサー、プレス、バイヤー、そして消費者まで、かなり好意的に受け止められている」とマルコ・ゴベッティ(Marco Gobbetti)CEO。
 
 しかし一方で、再編計画は複数年に及ぶ予定で、現在はまだ最初の段階であるとも補足した。ブランドに対するイメージや話題性は高まったものの、それが業績に表れるのはまだ先のことになるという。
 
 ラグジュアリー業界全体で言えば、昨今は中国の若年層による消費が回復したことにより、LVMHやケリング(Kering)グループといった競合他社がその恩恵を受けている。
 
 バーバリーの上期の売上高は3%減の12億2000万ポンド(約1821億5700万円)。しかしアナリスト予想は上回る数値だった。調整済み営業利益は4%減の1億7800万ポンド(約265億7700万円)となった。
 
 通期予想は据え置き、恒常為替レート換算による売上高と調整済み営業利益率はほぼ横ばい、そして1億ポンド(約149億2800万円)の経費削減を見込む。
 
 Julie Brown最高財務責任者によると、来年2月に店頭に並ぶ予定のティッシのコレクションに対する反応は非常に良く、欧州、中東、アフリカの卸売の受注数が倍増したという。
 
 しかし、高級百貨店からの発注が増える一方、特に米国を中心にその他の卸先を整理した影響が大きく表れる可能性もあると同氏。「バーバリー」ブランドをより高級なラグジュアリーとして位置付ける戦略の一環となる。
 
 同社の「ニュートラル」と格付けしているCitiのアナリストたちは、まだ戦略転換が進行中の段階であると指摘する。「新商品の投入や、ストアコンセプトの刷新、営業生産性、ECにコスト削減といった点を引き続き重視しているところは評価している。しかし、変化のタイミングやインパクトに関しては、現時点で判断できない」。
 
 ゴベッティCEO自身も、上期の業績を前向きに受け止めるとしながら、まだ多くの課題が残る事実を指摘している。
 
 「これを維持して拡大していく必要がある。消費者によるブランドイメージを本当の意味で変えるには時間がかかる」とCEO。
 
 全ての品揃えを刷新できるのは、年が明けてしばらくしてからになるという。しかし、毎月17日に一部アイテムを定期的にドロップし続けることで、話題とブランドへの関心を維持していきたい考えだ。

 
(2018年11月8日現在、1英ポンド=149円で換算)
 

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