2017/03/07
パリ ファッションウィーク:「シャネル」、カールの"スペースシャトル"
2017/03/07
カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)は今シーズン、「シャネル(Chanel)」を宇宙へと打ち上げてみせた。フランス人宇宙飛行士、トマ・パスケ(Thomas Pesquet)がプロキシマ(Proxima)ミッションで宇宙ステーションへ滞在している最中のランウェイだ。
グランパレを舞台に、ショーの最後には「シャネル」版"アポロ"が実際に打ち上げられるという演出も。ロケットは30メートルほどの高さまで上った。
「これが時代の精神だ。『シャネル』は宇宙にいるフランス人を追いかける。それに、ここで起きているより良いことが宇宙には期待できるはずだしね」とFashionNetwork.comに話しカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)。
今回のコレクションでは、メゾンのクラシックなスタイルにテクノロジーのエッジを効かせた。アイコニックな4ポケットジャケットにはシャイニーなダークグレーのウールを使ったほか、ミニケープで仕上げたルックなども。しかし、話題になりそうなのは何と言っても、宇宙飛行士柄のブラックシフォンドレスだろう。
ブラックパテントレザーのトゥキャップをあしらったシルバーレザーブーツや、大ぶりなキルティングのレザーバックパックといったアクセサリーを身に着けたモデル達は、クラフトワークの「放射能」をバックに大きな発射台へとはけていった。また、スペースシップ風のハンドバッグ、シルバーのミトンなどにはカールのユーモラスなセンスが窺える。
「『クレージュ(Courrèges)』のような古いフューチャリズムじゃないんだ。現代のフューチャリズムはシャネルが発信する」と語るラガーフェルドは、彼自身シルバーのジャケットを纏い、孫のように目にかけているハドソン・クローニング(Hudson Kroenig)を引き連れて登場した。
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