パリ ファッションウィーク、ヴァカレロの「サンローラン」初披露

 エディ・スリマン(Hedi Slimane)の後任に就いたアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)が手掛ける「サンローラン(Saint Laurent)」初のコレクションが、パリ ファッションウィーク初日に披露された。レザー、ブラック、シースルー、パワーショルダーなど、80年代のインスピレーションを取り込んで、サンローラン自身のクリエーションに言及しつつもヴァカレロらしいセクシーなスタイルに仕上げた。

Saint Laurent - Spring-Summer2017 - Womenswear - Paris - © PixelFormula

 新しい本社屋として改築工事中の旧フランス国防省庁舎には、青、白、赤のトリコロールに彩られた大きな「YSL」の文字が吊り下がる。
 
 ジェーン・バーキン(Jane Birkin)、シャルロット・ゲンスブール(Charlotte Gainsbourg)、ルー・ドワイヨン(Lou Doillon)が、共同創始者で故サンローランのパートナーでもあったピエール・ベルジェ(Pierre Bergé)と共にフロントロウに並んだほか、ブランドを傘下に収めるケリング(Kering)グループのフランソワ=アンリ・ピノー(François-Henri Pinault)CEOの姿も。

Saint Laurent - Spring-Summer2017 - Womenswear - Paris - © PixelFormula

 エディ・スリマンの後任という非常に難しい立場となったアンソニー・ヴァカレロだが、82年のイヴ・サンローランのドレスを参考に、肩を強調したシルエットで新しいロックスタイルを見事に表現した。80年代からのインスピレーションは、スリマン最後のショーにも影響を受けたものだ。
 
 また、深く開いたデコルテ、チュールやレースから胸元を透かすデザインや、胸を露わにするようなアシンメトリックドレスなど、ヴァカレロらしいセクシーな要素がアクセントを添えた。

Saint Laurent - Spring-Summer2017 - Womenswear - Paris - © PixelFormula
 
 ビニールやラメ、レザーといった素材使いに、イヴ・サンローランを象徴する色でもあるブラックを多用。アイコニックなスモーキングにも、シャープなカッティングを加えて自分流に昇華した。
 
 センシュアルでありながらストイックなスタイルで知られるヴァカレロは、ブリュッセルのラ・幹部る国立美術学校で学び、06年にはイエール国際モードフェスティバルで、更に11年にはAndamでもグランプリを受賞している。

Saint Laurent - Spring-Summer2017 - Womenswear - Paris - © PixelFormula

 ピエール・ベルジェは、「素晴らしい」コレクションだとし、「イヴ・サンローラン自身のクリエーションを思わせる要素があったのが特に良かった」と語ったが、同時に「サンローランのコピーではなかった」点も評価した。「必要な材料はすべてそろっている。そこからは、自分の好きなようにできるんだ」。
 

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