マルベリー、上期は横ばいながら回復の兆しも 新作バッグ好調

 英マルベリー(Mulberry)の上期業績は、売上高が前年比ほぼ横ばいの7560万ポンド(約114億1700万円)となったものの、値引き抑制で利益率が回復した。
 
 小売事業の売上高は2%増の5660万ポンド(約85億4800万円)だったが、既存店売上は1%の減収となった。売上高総利益率に関しては、定価販売中心の方策が実を結び、248ベーシスポイント増加。

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 本国イギリスの国内事業が横ばいだった一方で、国外事業の売上高は8%増の1130万ポンド(約17億700万円)となり、中核となる店舗で「新商品が好調に伸びた」という。

 グローバルなデジタル事業の売上は3%増の1070万ポンドで、売上構成比14%を占める。北アジアで2店舗を取得したことが影響し、卸売事業は6%の減収となった。
 
 営業損益は「昨年と同様」で、税引前損失は60万ポンド(約9100万円)。しかし、定価販売と新商品への注力、そして夏のセール時期における値引き率の抑制などを通じ、粗利益率は前年59.1%から61.5%へと上向いた。
 
 現行期の業績にもわずかながら回復の兆しが表れており、12月2日までの10週間では、特にデジタル事業の売上が9%増、国外既存店売上が12%増、国外総売上が25%増と大きな伸びを見せた。

 国外事業に関しては、日本でオンワードグローバルファッションとの合弁会社を設立したことが大きい。主要都市に展開していた4店舗に加え、この10月に大阪のハービスエントに新たに新店を開設、合計で日本国内に5店舗を構えることとなった。
 
 「『マルベリー』をグローバルなラグジュアリーブランドに育てるべく尽力してきた。インターナショナルなプラットフォームも形を成し始め、オンワードグローバルファッションとの協業を通じて、日本でも堅調に推移している」とティエリー・アンドレッタ(Thierry Andretta)CEO。

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 同氏は定価販売を中心とした戦略と、新しいデザインが好感触だったことにも触れた。この6月に発売したばかりの「Amberley」バッグも好調だという。
 
 また、本国イギリス市場は不透明だとしながらも、「世界の主要都市における顧客の購買体験を向上すべく、積極的に投資を行っていく。英国デザインと生産体制も強化する」とCEOは話す。
 
 ショーの直後に小売販売を開始する“see now, buy now”形式も継続し、来年2月のロンドン ファッションウィークでは「すぐに購入できる、リアルタイムなショッピング体験をグローバルに提供する」予定だ。
 
 その他、オムニチャネル化を鍵として掲げており、イギリス、ヨーロッパ、北アメリカをはじめ、中国や香港、オーストラリアといった新規市場にもオムニチャネルサービスを拡大させていきたい考えだという。
 

(2017年12月7日現在、1英ポンド=151円で換算)

 

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