レンツォ・ロッソのOTBグループ、2017年は2%の減収もEBITは大幅増益

  レンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)率いるOTBグループが発表した2017年業績は、EBITが前年比約4倍の2150万ユーロ(約28億4600万円)を記録した。

「ディーゼル」のNYマディソン街店 - Diesel
 
 一方で、純利益は大きく下がったが、実質的には横ばいの300万ユーロ(約3億9700万円)。米国と日本において、制度改正に伴う一度限りの課税700万ユーロ(約9億2700万円)を計上したことが大きな減益の理由だ。
 
 さらに、グループの売上高は恒常為替レート換算で15億2000万ユーロ(約2011億8800万円)で2.4%の減収となったが、年度末には賞味財務状態8400万ユーロ(約111億1800万円)と貸借対照表の改善も見られた。
 
 OTB(Only The Brave)グループは、イタリア・ヴェネト州のブレガンツェに拠点を置き、「ディーゼル(Diesel)」をはじめ、「メゾン・マルジェラ(Maison Margiela)」、「マルニ(Marni)」、「パウラ・カデマルトーリ(Paula Cademartori)」、「ヴィクター&ロルフ(Viktor&Rolf)」といったブランドや、スタッフ・インターナショナル(Staff International)、ブレイブ・キッド(Brave Kid)といった生産会社を傘下に収める。
 
 「常に移り変わるマクロ経済的な状況で、OTBは現在組織再編を進めている。『マルニ』や『メゾン・マルジェラ』をはじめ、傘下のハイエンドブランドは引き続き好調に推移した」とグループ。昨年12月に新CEOのウバルド・ミネリ(Ubaldo Minelli)が就任して以来、初の決算発表となる。ミネリCEOは以前はグループ傘下のスタッフ・インターナショナルのトップを務めていた人物で、同社は「ヴィヴィアン・ウェストウッド (Vivienne Westwood)」、「ディースクエアード(Dsquared2)」、「ジャストカヴァリ(Just Cavalli)」といったブランドのライセンス生産を行っている。
 
 「グループ全体を通じて、効率と効果を向上させるべく様々な取り組みを行っており、オーガニックな方法で事業を発展させることを目指している」とミネリCEOは述べた。
「メゾン・マルジェラ」と「マルニ」は共に全体で2桁台の成長を記録、特にアジアでの伸びが著しかった。
 
 「マルニ」のブランド訴求力は非常に高く、アクセサリー・小物事業は記録的な売上になったという。リテールプロジェクト「マルニ マーケット(Marni Market)」はアジア、パリ、カリフォルニアに続いて本国イタリアに上陸したばかりだ。「メゾン・マルジェラ」も、創業者マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)に焦点を当てた2つの個展がパリで立て続けに開催されて話題に事欠かない。一方の「ヴィクター&ロルフ」は規模こそ小さいが、ブライダル&イブニングコレクションでメディアへの露出が目立った。
 
 しかし、旗艦ブランドの「ディーゼル」は苦戦しており、昨年末にアーティスティックディレクターのニコラ・フォルミケッティ(Nicola Formichetti)が退任して以来、後任はまだ決定していない。
 

(2018年4月23日現在、1ユーロ=132円で換算)
 
 

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