ロンドン ファッションウィーク開幕 ティッシの「バーバリー」に注目

 ロンドン ファッションウィークが9月14日に開幕するが、今季の目玉は何と言ってもリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)の「バーバリー(Burberry)」デビューコレクションだろう。

B Classic, - Burberry

 ファッションウィーク中にはランウェイとプレゼンテーションを合わせて70のコレクションが公式スケジュールに登録されており、若手の「リチャード・マローン(Richard Malone)」のショーで開幕する。
 
 「バーバリー」にとっては15年ぶりのデザイナー交代となる今季、ティッシは初のコレクションは9月17日に披露する予定だ。
 
 マルコ・ゴベッティ(Marco Gobbetti)CEOとティッシとは、「ジバンシィ(Givenchy)」時代から旧知の間柄でもある。「ジバンシィ」でのリカルド・ティッシは、地中海風のイマジナリーと宗教的なイコノグラフィ、そしてストリートシックを組み合わせたスタイルで成功を収めた。ちなみに、後任のクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)は創業者のミューズであったオードリー・ヘップバーンにオマージュを捧げるなど、メゾンのDNAを取り入れるアプローチをとっている。
 
 すでに「バーバリー」でのティッシのクリエ―ションは部分的に公開されていて、最近では刷新したロゴとモノグラムが話題を呼んだ。
 
 ここ数年「バーバリー」は国外事業が失速している状態だが、それに追い打ちをかけるよう、売れ残り在庫の焼却処分問題で批判を浴びてた。そうした動きを受け、ついに先日在庫の破壊を廃止する意向を発表したことで、下降していたSNS上でのイメージは回復している。

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Burberry - Fall-Winter2018 - Womenswear - London - © PixelFormula

 また、同時に決定した毛皮使用廃止については、ロンドン ファッションウィーク全体に影響を及ぼすものと言える。運営母体である英国ファッション協議会(British Fashion Council)は今シーズン発表される全てのコレクションでリアルファーが一切使用されていないことを保証しており、会場外で過激な運動を行う団体に招待客が逃げ惑うこともなくなるだろう。
 
 「バーバリー」は、クリストファー・ベイリー(Christopher Bailey)の任期中に世界での売上を3倍にも伸ばした。必然的にティッシにも数字として成果を出すべく重圧がかかることになる。実際、「バーバリー」単体の売上は、ロンドン ファッションウィークに参加している全ブランドの売上を合計した額の3分の1に相当する。
 
 さらに、約10年ぶりにニューヨークからロンドンへ帰還を果たす「ヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)」も話題を集めている。
 
 さらに、主にパリでプレゼンテーションを行ってきたアレクサ・チャン(Alexa Chung)も、今回初めて自身のブランドのランウェイショーを行う予定だ。
 
 リカルド・ティッシ手掛ける「バーバリー」は、他にも「ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)」との協業を控えており、ウエストウッドのアイコニックなアイテムを「バーバリー」のチェック使いで再解釈したコレクションが発売される。
 
 英国ファッション協議会会長に新しく就任したステファニー・フェア(Stephanie Phair)にとっても初のファッションウィークとなる。フェアは「ファーフェッチ(Farfetch)」の管理職を務める人物で、「ネッタポルテ(Net-a-Porter)」創業者ナタリー・マスネ(Natalie Massenet)前会長の後を継いだ。マスネ会長は、特に若い国内デザイナーの支援を行ったことで高い評価を受ける。
 
 また、先シーズンはエリザベス女王が姿を見せたことでも話題となった「リチャード・クイン(Richard Quinn)」のショーも見逃せない。

 

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