東大安田講堂で初のファッションショー、性別を超えたファッションを考える

 東京大学で6月3日、丸井グループと同大学の安冨歩教授、ファッションブランド「ブローレンヂ(Blurorange)」代表の松村智世氏らが「ファッションポジウムー男女の垣根を超えたファッションの未来を考えるー」を開催した。会場の安田講堂では初となるファッションショーも行われた。

東京大学安田講堂で開催されたファッションポジウム(中央)松村智世 - Image: Fashionsnap

 基調講演では、"女性装の東大教授"として知られる安冨歩教授が登壇し、女性用の服を着て周りから白い目で見られたことで差別を実感した自身の経験をもとに、差別が生まれる社会的な構造について講演。その後ファッションショーが行われ、性別や体型などさまざまな16人のモデルが、"メンズサイズのかわいい洋服"を提案する「ブローレンヂ」の新作や丸井グループのパンプスなどを着用しステージに上がった。ピアノの生演奏と共に、女優の木内みどりが生い立ちなどそれぞれのモデルのストーリーを読み上げる中、モデルたちはステージ上で自由にポージングし個性を表現した。
 
 その後パネルディスカッションを開催。安冨教授や松村氏、丸井グループ代表取締役社長青井浩氏ら9人の登壇者らが、ファッションショーを振り返りながら感想を語り合う中、ファッションと性の関係について意見を交わした。「この安田講堂でファッションショーをやるのは革命的」と話す一月万冊代表の清水有高氏は、この日初めてワンピースを着用。「涼しかったです。着てみないと分からないものですね」という感想と共に、来場者の男性にも女性装を試して欲しいとすすめた。イベントの最後には、希望者がステージ上で写真撮影を行った。
 
 松村氏は取材に対し、「こんなに素晴らしいものができるとは思っていなかった。応援してくれる人がいたからこそ、実現できました」とコメント。「男らしさや女らしさの抑圧といった、男女の垣根を超える第一歩になれば」とし、初のイベントの開催意義と今後の方向性を示した。


 

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