洗濯しても色落ちしにくいカラーシルクが開発可能に、農研機構と理研が研究成果を発表

 農研機構と理化学研究所(以下、理研)が、遺伝子組み換えカイコを用いて、機能分子を簡単につなげられる「結合の手」を組み込んだ高機能シルクを開発した。色素や薬剤などと簡単に結合し、シルクにさまざまな機能を付加することができる。この研究成果により、繰り返し洗濯しても色落ちしにくいカラーシルクや、薬剤を付加した医療用シルク素材の開発が可能になるという。

画像:農研機構

 農研機構生物機能利用研究部門は、さまざまな分野・用途へのシルクの利用拡大を目指し、新しい機能をもったシルクの開発に取り組んでいる。2014年に「結合の手」として機能する非天然型アミノ酸を組み込んだシルクを編み出したが、膨大な飼料が必要になることからコストの面で課題が残っていた。

 今回は理研との共同研究で「結合の手」のシルクへの組み込み効率を約30倍に高めることに成功。これによりコストが大幅に低減され、通常の遺伝子組み換えまゆに対して10〜50%程度のコスト増で生産できるという。

 

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