第94回ピッティ:丸龍文人の新ブランド「フミト ガンリュウ」がデビュー

 イタリア・フィレンツェで開催中のメンズファッション展示会「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」で、元「ガンリュウ」のデザイナー、丸龍文人の新ブランド「フミト ガンリュウ(Fumito Ganryu)」がデビューした。フィレンツェ北部の工業エリアNovoliにて、ランウェイショー形式で2019年春夏コレクションが披露された。13年勤めたコム デ ギャルソン(Comme des Garçons)を離れてスタートしたブランドだが、大胆なビジュアルが大きなインパクトを残すことに成功している。

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Fumito Ganryu - Spring-Summer2019 - Menswear - Florence - © PixelFormula

 近代的な建物の地下で行われたショーでは、オリエンタルなメロディーに混じって水滴が地面にたたきつけられるノイズがバックに流れていた。オーバーサイズかつフルイドなシルエットや、ダイビングスーツを思わせるネオプレン素材、Tシャツに文字通り躍る「WATER」の文字など、コレクションのメインとなるテーマは「水」だ。
 
 ホワイト、ブラック、インディゴブルーと言ったニュートラルなカラーのモノクロームルックが多数見られ、全体を通してどこかスピリチュアルなものが香るコレクションだった。ロングチュニックのフードを目深に被ったスタイリングや、足元のサンダルは僧侶を思わせる。コートやジョガーパンツ、そして袴のようなキュロットパンツなど、オーバーなレングスは様々なアイテムに取り入れられていた。
 
 グラフィカルで構築的だが、同時にコンフォートを意識したディテールも面白い。ジャケットにジップで切れ目を入れたり、プラスチックの透明なベルトで衣服の余った部分を体に固定したりすることで、変則的なシルエットを作っていた。

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Fumito Ganryu - Spring-Summer2019 - Menswear - Florence - © PixelFormula

  また、レッド、イエロー、グリーン、エレクトリックブルーといたビビッドカラーは、アクセントに用いてコンテンポラリーなタッチをプラスしていた。イエローのネオプレンを前身頃や肩にあしらうデザインや、前後で結ぶことで腰履きしたパンツに動きを添える着こなしも。ネオプレン素材の使い方が、クラシックなジャケットに新しいアイデンティティを添えていた。
 
 「ガンリュウ」よりストリートウェアの側面を発展させた「フミト ガンリュウ」は、カジュアルウェアにスポーツやアスレジャーといった要素を加え、コンセプチュアルなカジュアルを実現している。テッキーな素材とコットンのようなクラシックな生地とのミックスも目を引いた。

 

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