資生堂、女子高生と作るオープンイノベーション型プロジェクト「ポスメ」スタート

　資生堂が、女子高校生と共創するオープンイノベーション型のプロジェクト「ポスメ（Posme）」を立ち上げた。公募で集まった女子高校生チーム「ポスメ アンド コー（Posme & Co.）」やパートナー企業とともに、 ライフスタイルブランドを作り上げていくプロジェクトで、第1弾商品を1月26日から順次発売する。

　ポスメは、資生堂が昨年1月に開設した「イノベーションデザイン Lab.」によるプロジェクト第1弾。名称は「Post Me（何かを知らせる・届けるという）」を略した造語で、自分自身を発信して知ってもらうことで他者と繋がることを表している。高齢化が進む日本でシニアに視点がシフトしつつある背景を受け、若者の関心を取り戻す狙いで女子高校生をターゲットに立ち上げたという。

　第1弾では、友達と色を交換し経験を共有できる「シェアするカラーアイテム」に着目し、150人を超える10代の女性と直接対話をする中で作られた唇や頬、目もと、眉など、自由に使えるマルチユースの「プレイカラーチップ（Play Color Chip）」を開発。ポーチフリーの習慣がある女子高生が手軽に持ち歩けるように薄くて軽いポータブル仕様に仕上げたほか、衛生面にも配慮し使い捨てタイプになっている。価格は税込324円（同色6枚セット）。Posme Lab Shibuyaやプラザ（Plaza）、アインズ＆トルペの店舗で販売される。今後は、スイーツ、文具、ファッション小物などの展開も計画している。

　「イノベーションデザイン Lab.」では、オリジナリティーや実行力を持ち、自ら動くことを重視する20〜30代を中心とした若いメンバーから構成。今後は「ポスメ」のほかに新規プロジェクトを展開する予定で、「行動を変えるもの」という定義のもと、既存ブランドでは取り組みにくい新領域に対してアプローチを仕掛けていくという。