通期予想下方修正のアンダーアーマー、株価が最安値を記録

 アンダーアーマー(Under Armour)の株価が、通期業績予想を下方修正した後に最安値を記録した。同社は、北米における競争の激化を理由に、2%の人員削減および工場の閉鎖を検討していると発表していた。


 北米市場のシェアでナイキ(Nike)やアディダス(Adidas)に押されつつあるアンダーアーマー。8月1日には株価が10%下落し16.27ドルを記録した。今年に入って、同社株は既に28%落ち込んでいる。
 
 数四半期前までは、その成長速度で株主を驚かせていたアンダーアーマーだが、「アスレジャー」製品の需要が低下しつつある市場において、新商品のシューズで消費者を取り込むことができなかった。
 
 リサーチ会社Jane Hali & Associates LLCのジェーン・ハリ(Jane Hali )CEOは、「(アンダーアーマーの)アパレルにはファッション性が不足していると感じた。ナイキやアディダス、プーマなどは、復刻版やカジュアルなモデル成功しているが、アンダーアーマーは魅力的なシューズを開発するのに手間取っている」と分析する。
 
 また、スポーツパフォーマンスの分野で多様なセグメントをねらうという同社の戦略は、消費者がより敏感になっている今日の市場においてマイナスに作用してきたのではないか、と見るアナリストもいる。

 アンダーアーマーの北米での第2四半期の成長率はわずか0.3%で、昨年記録した2桁台の増収に比べると微々たるものだ。
 
 「北米市場はアンダーアーマーの売上の4分の3以上を占めている。つまり、このエリアでの売上が振るわないということは、会社全体の業績不振を意味する」とGlobalData Retailのアナリスト、アンソニー・リヴァ(Anthony Riva)。
アンダーアーマーは、通期売上高について、修正後9~11%増を見込んでいる。修正前には11~12%の増収を予測していた。
 
 さらに、同社のダイアン・ペルキー(Diane Pelkey)広報担当いわく、従業員の2%にあたる277人を解雇する予定もあり、うち半数はバルティモアにある本社の人材だという。
 
 対するナイキも、2%の人員削減、およびシューズの型数を4分の3に縮小し、減速する市場に対応すると6月に発表している。
 
 アンダーアーマーの第2四半期の売上高は8.7%増の10億9000万ドル(約1208億6900万円)だった。

 
(2017年8月2日現在、1米ドル=111円で換算)
 

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