進化した第94回「ピッティ・ウオモ」、総合的な"ライフスタイル"重視

 6月12日~15日にイタリア・フィレンツェで開催されるメンズファッション展示会、第94回「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」は、"ライフスタイル"をさらに重視していく方針だ。「コレクション発表の場という従来の展示会の用途とは徐々に決別している。『ピッティ』は単なる展示会やファッションウィークではない、新たな様式に進化しつつある。そこで何かが起こる、というような」と話すのは、同展を主催するピッティ・イマージネ(Pitti Immagine)のアゴスティーノ・ポレット(Agostino Poletto)マネージング・ディレクターだ。

Pitti Uomo 94 - Pitti Immagine

 期間中には、「ロベルト・カヴァリ(Roberto Cavalli)」のランウェイショーのほか、「クレイグ・グリーン(Craig Green)」、「ガンリュウ(Ganryu)」の丸龍文人が再始動する「フミト ガンリュウ(Fumito Ganryu)」といった若手や、スカンジナビア、ジョージアのデザイナーにフィーチャーしたイベントも行われる。また、ファストファッションブランドとしては初となる「コス(COS)」も注目を集める。H&Mグループ傘下の「コス」は、カプセルコレクション「Soma」を発表予定だ。
 
 「以前は、期間中に街中で開かれているイベントと展示会会場との間には大きな隔たりがあった。しかしそうした垣根は取り払われ、ブランドがコレクションを披露するだけでなく、プロジェクトをローンチしたり、あるいはプロモーションやPR活動を行ってイベントを催したりと、展示会自体がある種のプラットフォームになっている」とポレット氏。実際、「エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)」のビーチウェアや「アイスバーグ(Iceberg)」新ライン「Ice Play」のローンチに、ダミール・ドーマ(Domir Doma)による「ロシニョール(Rossignol)」、ニック・ウースター(Nick Wooster)の「ポール&シャーク(Paul & Shark)」の発表、さらに「モンクレール ジーニアス(Moncler Genius)」の第一弾、藤原ヒロシによるコレクションのプロモーションも。
 
 今回は会場の編成も見直し、セルジオ・コラントゥオーニ(Sergio Colantuoni)が監修した500平米のリラックススペース「P.O.P. Arena」も新設する。

« I Go Out » - Pitti Immagine

  他の新企画としては、アウトドアに特化した「I Go Out」スペースも始動。約20ブランドのブランドと、テキスタイルメーカーのRedaによる機能性素材シリーズ「Reda Activ」などが参加する。「スポーツ分野ではなく、ファッション性の強いアウトドアを提案する」という。
 
 2016年にスタートした「Make」には、伝統と先端技術の融合を試みる次世代の職人が集うが、今回はこのブースもリニューアルし、アートギャラリーのような空間に25社が出展する。
 
 「様々な形式を取り入れ、展示会を盛り上げることが目的だ」とアゴスティーノ・ポレット。会場に散らばる小さな「Editorials」スペースでは、色々なテーマに合わせたメンズスタイルの雑貨やオブジェも展示される。キュレ―ションはセルジオ・コラントゥオーニが担当した。
 
 さらに、アスレジャーをエッジィに解釈したブランドが揃う「Athlovers」プロジェクトも今期は規模を拡大し、ハイエンドなアンダーグラウンドファッションを集めた「Unconventional」内の独立ブースとして再編成される。

藤原ヒロシ手掛ける「モンクレール ジーニアス」第一弾 - Pitti Immagine

 しかし、若手デザイナーのコンクール「 Who is On Next ? 」は今回休止となる予定だ。「ただのコンクール以上の支援プログラムにできないか模索している段階で、今年は休止という形をとった」とピッティ・イマージネのラファエロ・ナポレオーネ(Raffaello Napoleone)CEOは説明している。
 
 

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