素材への探究心からウールマーク賞グランプリ、マシュー・ミラーの服作り

 ザ・ウールマーク・カンパニーが主催するインターナショナル・ウールマーク・プライズでメンズ部門のグランプリを獲得したイギリス出身のデザイナー、マシュー・ミラー(Matthew Miller)が来日した。ロイヤル・カレッジ・オブ・アートのMAコースを修了後に自身のブランドを立ち上げ、2012-13年秋冬コレクションでデビュー。伝統のテーラリングを踏襲しつつ現代人のライフスタイルに寄り添った服作りについて語った。


 今回のウールマーク・プライズに向けて制作されたコレクションについてマシュー・ミラーは、「ウールという天然素材を使うにあたり、プラスチックは使いたくなかった」という理由から、ダッフルコートやジャケットには廃棄された大理石を留め具として使用したという。コートやキャップ、ニットにはカラビナフックを取り付け、着用しない時には肩から掛けるアクセサリーとして使えるなど、気候の変化や現代人のライフスタイルに合わせて機能性をデザインに反映した。一般的に難しいとされる天然素材への転写を施したウールのスカーフは京都の工場で作るなど、一部のアイテムは日本で生産している。
 
 「周りからはユーティリティーなファッションと形容される」という背景にあるのは、ミリタリーウェアからの着想。素材を徹底的にリサーチすることから始めるプロセスが、今回のコンペティションにも役立ったと振り返る。「ウールはメンズウェアの中でも伝統的でラグジュアリーな素材。なのでアイテムもテーラードを感じさせるもの。そこに現代のテイストを取り入れてどう相互作用し、機能するかを考えた」。またサッカー好きということもあり、今後のアイデアとして「化繊ではないウール素材でユニフォームを作ってみたい」と明かした。
 
 ミラーのコレクションは、ウールマーク・プライズ他部門のグランプリ受賞者の「ボディス スタジオ(Bodice Studio)」や「ダイン(Dyne)」などと共に、日本橋高島屋で展開している限定ストアで取り扱っている。
 

■「International Woolmark Prize」 リミテッドストア
期間:~10月16日(火)※その後常設
場所:日本橋高島屋S.C. 本館1階 正面イベントスペース
高島屋大阪店 1階 グッドショックプレイス
 

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