ファッションウィークの日程問題、パリに続きミラノも変更を拒否

 ニューヨーク・コレクションを主催する米国ファッション協議会(CFDA)はパリ・クチュール組合(Chambre Syndicale du Prêt à Porter des Couturiers et des Créateurs de Mode)とイタリアファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana)に対し、コレクション日程の重複を避けるため日程の変更を要請していたが、パリ・クチュール組合に続き、イタリアファッション協会も日程変更を拒否した。イタリアファッション協会は、パリ・クチュール組合との対立を避けるため、その決定に従うと発表した。CDFAは2013年と2014年のレディースコレクション日程を1週間遅らせるよう要請していたが、パリ・クチュール組合とCFDAは最終的に、日程を現状のまま維持する妥協案で合意した。

Council of Fashion Designers of AmericaMario Boselli


 イタリアファッション協会のMario Boselli(マリオ・ボセッリ)会長は、「パリ側の決定を考慮して判断した。CFDAに伝えたように、我々の合意はパリ・クチュール組合が日程変更を承諾した場合にのみ有効となる。今回のパリ側の決定を受け、当協会も例年の日程を維持することとする。パリ・コレクションとの日程の重複は絶対に考えられない」と説明した。

 CFDAは現時点では公式見解を発表していないが、広報担当者を通して、パリ・クチュール組合の決定に驚き、落胆していると伝えた。

 パリ・クチュール組合のDidier Grumbach(ディディエ・グランバック)会長は、「今回の決定は当然の判断だ。当組合の会員からは以前から、ニューヨークやロンドン、ミラノの後にファッションウィークを行うことに対して不満の声が上がっており、日程を早めるよう要請されている。さらに1週間遅らせるなど論外だ。ニューヨーク側とミラノ側にもこの点は既に伝えてある」と話している。

 イタリアファッション協会のボセッリ会長は、「ニューヨーク・コレクションは9日間も行う必要はない。日程を7日間、もしくは6日間に短縮すれば良い。木曜日ではなく週末に開幕すれば、レイバー・デーにかかってしまうという問題も解決するだろう」と提案。

 パリ・クチュール組合のグランバック会長も、日程をめぐる問題について「解決策がない訳ではない。以前のようにニューヨーク・コレクションをパリ・コレクションの後に開催するという選択肢もあるのではないか。パリは日程を早めたいと考えており、遅らせることは絶対にない。これだけは明らかだ」と主張した。

 あとはCFDA(会長:ダイアン・フォン・ファステンバーグ)の反応を待つのみだ。ロンドン・コレクションとミラノ・コレクションとの日程重複のリスクを冒してでも2012年9月の日程を変更する姿勢を貫くのか。それとも、新たに別の日程調整案を提案するのか。いずれにせよ、CFDAの会員から「譲歩」への不満が出ることは間違いないだろう。

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