エルメスが立ち上げた中国発「シャンシア」とは?副社長に聞く

 「エルメス(Hermès)」が中国人デザイナーと立ち上げたライフスタイルブランド「シャンシア(Shang Xia)」が、阪急うめだ本店6階コトコトステージ 61にポップアップストアをオープンした。日本初上陸となる今回の会期初日、林杏芳(Clara Lin)副社長が来日。エルメスが期待する"シャンシア"ブランドの持つ魅力について話を聞いた。


 シャンシアは2009年にデビュー。エルメスチャイナのウィンドーディスプレーを担当していたデザイナーのジャン・チョン・アー氏(Jiang Qiong Er)の提案がエルメスのトップに認められ、中国発ブランドとしてスタートした。ジャン氏はCEO兼アーティスティックディレクターに就任。親会社のエルメスインターナショナルは全株式の95%を所有している。
 
 1号店は2010年に上海の香港プラザ内にオープン。隈研吾氏による店舗設計が話題を集めた。現在、上海、北京、パリに直営店を展開し、香港のレーンクロフォードや台湾のアートハウスにも売り場を持つ。今年3月には、中国最大のオンラインショッピングモール「Tモール」にも出店した。
 
 シャンシアの特徴について、林副社長は「中国の伝統的な職人技と革新的なデザインの融合」と説明。「上下(Shang Xia)」というブランド名には「過去と未来」という意味もあり、中国の伝統美を現代流に再解釈したライフスタイルを提案する。デザインは「シンプル、ライトネス、ファンクショナリー、エモーショナル」がキーワード。家族愛を大切にするジャン氏らしく、快適に過ごせて使いやすいことを重視しているという。
 
 期間限定店では、ウィメンズウエア、スカーフのほか、バッグ、アクセサリー、茶器、家具など、年末年始のギフト需要を意識したラインナップで展開。「中国文化が背景にあるモダンなデザインは、上質で洗練されたものを提案するプレミアムワールドのコンセプトに合致する」と、阪急阪神百貨店の小部あさみ部長は説明する。
 
 オススメのアイテムは、白い景徳鎮製の陶磁器に四川の繊細な竹細工を巻きつけた茶器セットや、ネパールの職人によってフェルト化したカシミヤのコート、明朝時代の椅子を彷彿とさせるカーボンファイバーチェアなどだという。価格はエルメスの8割程度で、スカーフ3万6000円、茶器セット15万円、ブレスレット1万4000円〜(税別)など。「近代化によって失われつつある中国の伝統工芸と職人技を守ることに挑戦している。日本も美術や文化を重視する国なので、まずはその魅力を知ってもらうことに注力している」(林副社長)。
 
 ポップアップストアは 1月31日まで。職人の手作業によりカシミヤをフェルト化する実演イベントも行われている。

 

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