東京ファッションウィークDay 2、「アンブッシュ」のグランジアウトドアと「リロト」の構築的少女趣味

 2日目を迎えた「Amazon Fashion Week Tokyo 2018A/W」。「ユキヒーロープロレス(Yukihero Pro-Wrestling)」の巨大マスクが観客を沸かせ、初参加「ミドラ(Middla)」はランウェイで日常をドラマティックに演出してみせた。2017年LVMHプライズでファイナリストにノミネートされて以来ウェアコレクションでも世界から注目を集めている「アンブッシュ(Ambush®)」は「At Tokyo」プログラムの一環としてショーを行い、ブランドの世界観を総合的に表現。「コム デ ギャルソン」出身の富塚尚樹が手掛ける「リロト(Liroto)」のデビューコレクションも注目を集めた。
 
「アンブッシュ」のオルタナアウトドア

Ambush AW 2018 - Fashionsnap

 Yoon とVerbalが手掛ける「アンブッシュ」は、2008年にジュエリーブランドとしてスタート。2016年からアパレルに手を広げ、昨年はLVMHプライズでファイナリストにも選ばれた。パリのメンズ期間中にはプレゼンテーション形式でコレクションを発表している。
 
 ポップアートを取り入れたストリート感が特徴の「アンブッシュ」だが、2018-19年秋冬シーズンはアウトドアの要素が強く、会場のセットにも本物の芝が敷きつめられていた。Yoonが幼少期を過ごしたシアトルから着想を得たコレクションには、オーバーサイズのダウンやマウンテンパーカ、レインコートといったアウターや、カーゴパンツ、アスレチックパンツが登場。そこへ古着を思わせるテーラードアイテムやロックT、ヴィンテージ風ニットのディテールや腰巻きしたチェックのネルシャツなどで、90年代風のグランジテイストを加えた。ジュエリーでは、ヘッドバンドの端にビーズをあしらい、イヤリングのように垂らしたアイテムが印象的だった。オルタナティブロックの名曲をバックに、在りし日のティーンの青さを感じさせるアウトドアスタイルが披露された。
 
 
「リロト」、布とパターンで遊ぶ構築的メルヘン

Liroto AW 2018 - Fashionsnap

 「コム デ ギャルソン(Comme des Garçons)」に13年勤めた富塚尚樹が立ち上げたばかりの「リロト(Liroto)」は、デビューコレクションをランウェイで発表することを選んだ。「布で遊ぶように服を作る」というデザインコンセプトの通り、パタンナーならではの構築的なシルエットとボリューム感が独特の少女性を表現していた。
 
 舞台演出家の藤田貴大と組んだ初のショーは3部構成で、レースモチーフとギャザーを駆使したクラシカルでガーリーなルックで幕を開けた。しかし、表面を覆うPVCが近代的なタッチをプラスしている。シアトリカルなピースは演劇団体「マームとジプシー」の衣装に実際に用いられたものだ。
 
 その後の2部、3部ではよりリアルなアイテムが登場。特にネオプレンやスウェット生地に、ギャザーやドレープ、複雑な切り替えで意外性のある立体感を与えたシルエットが目を引いた。また、最後に登場した数ルックにはポリエステルのキルティング生地を使用し、ジャケットやラッフルスカート、トップスに仕立てたが、立体裁断で実現したフォルムには構築的な硬さとメルヘンチックな甘さが同居している。布とパターンの組み合わせが新鮮な世界観を生み出した。

 

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