パリオートクチュール:「クリスチャン・ディオール」、新しい"ニュールック"を披露

 「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」のオートクチュールコレクション。アーティスティックディレクターのマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)はメゾン創始者にオマージュを捧げ、"ニュールック"を再解釈してみせた。

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Christian Dior - Fall-Winter2017 - Haute Couture - Paris - © PixelFormula

 同時にオープンしたメゾン創業70周年の大規模回顧展と共に、キウリは17年秋冬オートクチュールコレクションをムッシュ・ディオールに捧げた。
 
 ショーはディオールの愛したグレーのバリエーションを基調にしたルックで幕を開けた。ウエストにプリーツの入ったコートドレスや、グレンチェックのパンツとケープ、シアリングジャンプスーツに、クリーンなカットのダークグレーのヘリンボーンフロックコートなど、21世紀のクレバーでアクティブな女性に向けたスタイルを提案した。

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Christian Dior - Fall-Winter2017 - Haute Couture - Paris - © PixelFormula

 同じくグレーのシルクガザールを使ったボールガウンは、1951年にディオールが発表した"オートリッシュ"ドレスへのオマージュだ。実際、コレクションの半分は、1949年2月から最後のショーまでの10年間の"ニュールック"から着想を得ている。
 
 「『ディオール』という偉大なメゾンで働いていたすべてのクチュリエに、オマージュを捧げたいと思っていたの。最初からずっとね。でも今日はたった一人、創業者のムッシュ・ディオールのことを考えているわ」とキウリ。
 
 ただ、少し控えめに過ぎるコレクションではあったかもしれない。オートクチュールというより、ラグジュアリーな既製服、といった印象のアイテムも多かった。キウリは「ディオール」のアトリエを上手く指揮し、デイリーな要素に自身のクリエーションを見事に落とし込んでいた。しかし一方で、イブニング向けの"魔法"が不足しているようにも思われる。クチュールには外せない要素だ。

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Christian Dior - Fall-Winter2017 - Haute Couture - Paris - © PixelFormula

 会場になったのは、ナポレオンが眠るアンヴァリッドに設けられた架空の庭だった。木々の間に、ゾウやサイ、キリンと言った野生動物を象った木製の大きな置物を設置するなど、アーティストのピエトロ・ルッフォ(Pietro Ruffo)による素晴らしいインスタレーションも印象的だった。
 

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