仏服飾連盟会長ラルフ・トレダノ、「ヴィクトリア・ベッカム」の会長に就任

 「ヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)」が、フランス服飾連盟の会長を務めるラルフ・トレダノ(Ralph Toledano)を会長に任命した。同氏は即時就任する。

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Victoria Beckham - Fall-Winter2018 - Womenswear - New York - © PixelFormula
 
 「(トレダノ氏は)ファッション業界に関する膨大な知識とビジネスの手腕を『ヴィクリア・ベッカム』にもたらしてくれる。チームと密接に連携し、ブランドの核となるクリエイティブな視点をより豊かなものにしつつ、ビジネスの面でも次の成長サイクルに向けて準備してもらう予定だ」とブランド側。
 
 昨年12月にはネオ・インベストメント・パートナーズ(Neo Investment Partners)から3000万ポンド(約44億700万円)の出資を受けたことが明らかになったが、同社は同時に「ヴィクトリア・ベッカム」ブランドの方針についても言及しており、今回のトレダノ氏の就任がその核となる人事であることは明白だ。 
 
 新会長としての急務は、会社を黒字転換させることだろう。「戦略的、地理的拡大と、ダイレクト・トゥ・コンシューマーに注力したアプローチを実践すると共に、収益性改善を目指したコスト整理も行っていく」と会社側は発表している。
 
 「ヴィクトリア・ベッカム」は現在、世界50か国以上に約400店舗の卸先があり、特にアジアが重要な市場となっている。しかし、2016年12月期の売上高は3600万ポンド(約52億8900万円)にとどまり、世界的ラグジュアリーブランドとしては小規模な部類だ。2017年に関しては2桁台が予想されているが、まだ伸びしろは大きい。
 
 また、ヴィクトリア・ベッカム自身の影響力も大きく、ファッションウィーク中のSNSでの反響も、他のブランドと比べても上位に入る。
 
 「ヴィクトリアはアーティストでデザイナー、そして実業家であり、ブランドへの向上心を持ち続けている。彼女に会えて本当に良かった。過渡期にあり、デジタル化が進んでいるファッション業界において、彼女は最前線に立っているし、この10年で自身が持つブランドのビジョンを確立してきた。それに、消費者に直接このブランドビジョンを伝えることができる、特別な存在でもある。この会社を現代のラグジュアリーグループに成長させるためにも、彼女と共に仕事ができることを喜ばしく思う」とトレダノ新会長。
 
 ヴィクトリア・ベッカム自身も、「業界での経験を会社に役立ててくれるはず。新しいステップへ踏み出すにあたり、このように尊敬すべきビジネスパートナーを持てたことに興奮している」とコメントしている。
 
 ラルフ・トレダノはフランス服飾連盟(正式名称「フランス・オートクチュールおよびファッション連盟(Fédération de la Haute Couture et de la Mode)」)の現会長で、以前はプーチ(Puig)グループのファッション部門プレジデントも務めていた。他にも「クロエ(Chloé)」CEOの時代にフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)をクリエイティブディレクターに抜擢したほか、「ギ・ラロッシュ(Guy Laroche)」再興時にアルベール・エルバス(Alber Elbaz)を起用したことでも知られる。
 

(2018年3月7日現在、1英ポンド=147円で換算)

 

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