キディルが描く「現代の不良達」東京キネマ倶楽部でライブショー開催

 デザイナー末安弘明が手がけるメンズブランド「キディル(Kidill)」が、東京のファッションウィーク「Amazon Fashion Week Tokyo 2017 S/S」に参加し、2日目の10月18日に2017年春夏コレクションを発表した。会場は鶯谷の「東京キネマ倶楽部」で、「コヨーテミルクストア(Coyote Milk Store)」のライブ演奏と共にショーが行われた。

Kidill 2017年春夏コレクション Fashionsnap

 かつてグランドキャバレーとして栄えた「東京キネマ倶楽部」は、大正ロマンのオペラハウスを再現したというレトロな洋館風の内装が特徴。「キディル」はステージにバンドセットを組み、満員となったホールに立つ人の壁が細いランウェイを作った。コレクションテーマの「Sad Paradise」はギンズバーグの詩の言葉で、悲しい楽園を意味する。配られたシートに詩の一節と「現代の新しい精神を持った不良達へ」と書かれていた通り、反抗的なステレオタイプの不良ではなく、不安や葛藤を内に秘めたような内向的な現代の不良達が、混沌としたムードのショーに現れた。ベースはビッグサイズのストリートウエアで、狂気を意味する狼の総柄をはじめ、グラフィティやカリグラフィ、刺し子を得意とする「ザジコ(Zaziquo)」が手掛けたハンドステッチ、そして後半にはヒッピー調のブランケットやモンスターを連想させるビッグニットなど、東京のストリートのようにあらゆるカルチャーが混ざり合った。
 

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