経営難報道の「ランバン」、追加資金投入と再生計画を明かす

 財務状況が芳しくないとの報道を受け、11月7日、「ランバン(Lanvin)」側は経営陣の見解を発表した。オーナーの台湾人実業家シャオラン・ワン(Shaw-Lan Wang)の助言役を務める二コラ・ドリュ(Nicolas Druz)副常務取締役はAFPに対し、戦略を変更してライフスタイルにまで事業を拡大していく方針を明かしたほか、今年中にも財務再生を計画していると話した。

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Lanvin - SS 2018 - © PixelFormula

 6日にAFPが入手したパリ商事裁判所の資料によると、現在ランバン社は救済措置や事業再生といった手続の対象には一切なっていない。確かに、会計監査役による警告通知が裁判所に対して為されてはいるが、財務状況を報告する段階に至るものではない。
 
 当面の状況を脱するにあたり、追加資金の投入が決定していると副常務取締役は話している。「主要株主が投資を決めた」とAFPに宣言した同氏。「月末に不安要素はない。我が社に負債は一銭たりともない」と明言する。しかし元来、資金投入の話はすでに今年の9月に向けてなされていたもので、それが実現することはなかった。
 
 ロイターが手に入れた情報によれば、メゾンの財務状況は危機的で、追加資金の投入がなければ「2018年1月には賃金を支払うことができなくなる可能性もある」と2名の関係者筋は話している。昨年の業績は12年ぶりの赤字となり、1830万ユーロ(約24億1300万円)の損失を計上した。
 
 ドリュ副常務は、オーナーが追加資金の投入を計画していることを公表したい意向を示したほか、その後のブランド事業拡大についても言及している。「我々の望みは、メゾンを現代的に蘇らせることだ。ライフスタイルに関しても展開してく」と話し、ホテルやスパ事業といったアイディアのほか、アクセサリーの強化についても話したが、具体的な予定は明かさなかった。
 
 2015年にアルベール・エルバス(Albert Elbaz)が去って以来メゾンの財務状況は悪化し、ブシュラ・ジャラール(Bouchra Jarrar)によるコレクションも商業的には成功せずに終わった。新アーティスティックディレクターにオリヴィエ・ラピドゥス(Olivier Lapidus)を起用するも、今のところ状況の改善は見られておらず、ロイターによると2018年春夏コレクションの売上も伸び悩んでいるようだ。しかし、ラピドゥスはAFPに対して「途中で降りる気はない」との意思を表明し、メゾンのチームにエールを送った。
 
 ラピドゥスが8月に就任してから初コレクション制作までの期間はわずか1ヵ月だったが、業界紙には厳しい批評も見られた。しかしドリュ副常務は、フランスのバカンス時期に1ヵ月間で仕上げた「奇跡」を評価しているという。
 

(2017年11月8日現在、1ユーロ=132円で換算)


with AFP
 

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