三越伊勢丹、全館改装のマレーシア店舗は"日本"を凝縮 10月末に開業

  三越伊勢丹ホールディングス(以下、三越伊勢丹)が6月7日、海外需要開拓支援機構(以下、クールジャパン機構)と共同で全館改装を進めている「Isetan The Japan Store Kuala Lumpur(旧:クアラルンプール伊勢丹LOT10店)」の概要を発表した。全館で独自にセレクトしたメイド・イン・ジャパンの商品をラインナップするほか、日本ならではの「おもてなし」を取り入れたサービスを計画。2015年秋に予定していた開業時期は今年10月末に延長している。

メインエントランスのイメージ

  「Isetan The Japan Store Kuala Lumpur」は、マレーシアで百貨店事業を運営する三越伊勢丹グループ子会社のIsetan Of Japan SDN.BHD.とクールジャパン機構による共同プロジェクト。これまで百貨店「クアラルンプール伊勢丹LOT10店」として運営していたが、日本の優れたモノやサービスを発信する新たなデパートメントストアへと再構築している。日本製品によって生活をアップグレードしていく意味を込め、改装後は「Install New Idea Into The World」をヴィジョンに掲げる。特定のターゲットは設定しないが、マレーシアに住む富裕層や「ニューリッチ」と呼ばれるマレーシアンチャイニーズ、ASEANや中東などからの観光客の来店を見込んでいるという。
 
  改装オープン後の店舗面積は約11,000平方メートルで、LGF(地下1階)から4F(地上5階)までの6層。従来の「ファッション」や「ライフスタイル」といったフロア構成はせず、「雅」「粋」「繊」「素」の4つの美意識と「食べる」「暮らす」「過ごす」「楽しむ」「学ぶ」の5つの展開分類を組み合わせて編集する。環境デザインは、再開発を行った伊勢丹新宿店に引き続き丹下都市建築設計の丹下憲孝とグラマラス(Glamorous)の森田恭通が担当。フロア全体を回遊式日本庭園に見立て、各フロアでクローズアップ商品を展開する東屋を配置する。メインエントランスには、建築家の田根剛と京都・千總が日本の四季をテーマにコラボレーションしたインスタレーションを設置。ファッションは1F(地上2階)がメインフロアとなり、「ストリート」「ファンタジー」「モード」、そして全国各地のモノを発信する「都道府県解放区」のジャンルで提案する。日本のおもてなしを体感できるよう、様々な研修体験や資格取得を行ってきた「チームなでしこ」が常駐。バッハ(Bach)の幅允孝が選書を手がけたセレクトブックストアなども入居し、カルチャー体験も充実させる計画だ。
 
 全館の約9割がメイド・イン・ジャパンのアイテムで占めるという同店舗のプロジェクト。地方発の商品は4分の1以上並ぶ予定だ。大西社長は、同プロジェクトを「2016年最大のプロジェクト」と位置づけ、「世界で話題になる店舗づくりをして成功させなくてはいけない。プレッシャーはかかるが環境負けしないようにしたい」と意気込んでいる。客単価は約6,000円、売上は開業後1年間で約35億円を目指す。

 
■取り扱いファッションブランド(予定)
ストリート:マッドストア アンダーカバー/ポーター/G-Shock/オニツカタイガー/Y-3
ファンタジー:STRICT-G/アソビシステム/フジフィルム ワンダーフォト ショップ/アンリアレイジ/Q-POT
モード:カラー/トーガ プルラ/ N.ハリウッド/マメ/ミュベール/ジョン ローレンス サリバン/タロウ ホリウチ

 
■Isetan The Japan Store Kuala Lumpur
所在地:LOT 10 50 Jalan Sultan Ismail 50250 Kuala Lumpur, Malaysia
開業時期:2016年10月末予定

 

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