米エスティ ローダー社、育休の男女不平等で提訴も1億2000万円で和解

 アメリカのエスティ ローダー(Estée Lauder)社は、男女間で育休の待遇に差をつけたとして、連邦政府の独立機関であるアメリカ雇用機会均等委員会(Equal Employment Opportunity Commission)(以下、EEOC)に提訴されていたが、110万ドル(約1億2200万円)の示談金を支払うことに合意し、和解が成立した。

Image: Estee Lauder

 昨年ペンシルベニア州の連邦地裁に提出された訴状によれば、同社は出産する女性従業員に対し6週間の有給育休を与えると定めているにもかかわらず、子供が生まれる予定の男性従業員の育休はわずか2週間であるという。メインランド州同社が展開する店舗の在庫管理を担当する男性が、6週間の育休申請を拒否されたことによりEEOCが提訴を決めた。
 
 また、日数にとどまらず、女性従業員には「よりフレキシブルな条件で復帰できるようになっている」ともされている。
 
 EEOCのワシントン局のMindy Weinsteinアクティングディレクターは提訴当時、「従業員に有給の育児休暇を与え、さらに勤務条件も柔軟に対応するというのは素晴らしい取り組みだ。しかし連邦法では、同等の労働に対して、権利等を含む同等の給与が支払われる必要があり、これは男女ともに適用される」とのコメント。
 
 今年5月には、エスティ ローダー社は産休システムを大幅に見直し、最大20週間に及ぶ有給の産育休を付与すると発表していた。
 
 示談金だけでなく、裁判所は同社に対して育産休の規則変更を要請、男性にも女性と同じ権利が与えられるよう改善を求めた。
 
 「性別による給与や、有給のような権利の格差という問題への取り組みは、当機関にとっての優先事項でもある」とEEOCフィラデルフィア地方事務局担当代理人Debra M. Lawrenceは補足している。
 
 エスティ ローダー社は、「エスティ ローダー」ブランドの他に、「ボビー・ブラウン(Bobbi Brown)」、「クリニーク(Clinique)」、「MAC」、「ドゥ・ラ・メール(De la Mer)(*海外表記は「La Mer」)」、「アヴェダ(Aveda)」といった傘下ブランドのほか、ライセンスにより「トム フォード ビューティ(Tom Ford Beaury)」などを展開している。

 

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