アシックス、1-3月期は減収減益 米国での苦戦続く

 アシックス(Asics)が発表した2018年12月期第1四半期決算は、売上高が7.4%減の1046億4200万円、営業利益は35.4%減の85億4900万円となった。不調が続く米国のほか、日本での減収も主な要因だという。一方で、中国や東南・南アジアといった地域では好調に推移した。

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 日本国内では7%の減収となり、売上高は329億2800万円。オニツカタイガーシューズやアシックスタイガーシューズといったライフスタイルカテゴリは増収となったものの、ウェアやランニングシューズは振るわなかった。また、スポーツウェアで収益性の低い商品群を縮小したことも影響したという。減収に加えて広告宣伝費の増加などもあり、営業利益は52.8%減の17億1000万円に。
 
 米州では、特に米国で26.8%と大幅な減収となり、地域全体の売上高は26.6%減の219億2700万円だった。米国では卸売チャネルが低調だったという。また、ブラジルでもランニングシューズが伸び悩んだ。原価率は改善されたものの、減収の影響を抑えることはできず、米州地域の営業利益は82.8%減と大きく落ち込んだ。
 
 一方で、中国では15.6%の増収と好調に推移し、特にオニツカタイガーシューズやランニングシューズが好調だった。インフルエンサーを活用するなど、同市場には積極的に広告宣伝を展開。しかし韓国は低調で、東アジア地域全体としては、売上高が5.8%増の146億8800万円、営業利益は25.8%減の19億3100万円となっている。
  
 欧州地域は11%の減収で、売上高は287億3000万円。オセアニアおよび東南・南アジアも、オーストラリア不調の影響により売上高は6.3%減の75億6000万円となったものの、東南・南アジアでは好調に推移し、24.3%の増収があった。
 
 その他、「ホグロフス(Haglöfs)」ブランドはアウトドアウェアなどが堅調に推移し、売上高は12.6%増の29億8100万円となった。
 
 今年2月に中期計画「Asics Growth Plan (AGP) 2020」の大幅な下方修正を発表したアシックスだが、やはり米国での苦戦を理由に挙げていた。ファッションとしてのスポーツが広まり、ECの拡大により実店舗の小売店が衰退する中で、こうした「消費者の嗜好のシフトとチャネルのシフト」に対応すべく、デジタルに注力する方針を明らかにしている。修正後はアメリカとランニングシューズ、中国、そしてデジタルに重点を置き、2020年の売上高5000億円以上、2017年から3年間の平均成長率7%、営業利益率7%以上を目指す。
 
 2018年通期に関しては業績予想を据え置き、売上高6.2%増の4250億円、営業利益2.2%増の200億円を見込んでいる。

 

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