「シャネル」クルーズコレクションが見せる豪華客船の旅

 5月4日、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)はパリで「シャネル(Chanel)」の最新クルーズコレクションを発表した。舞台となるグランパレには、大きな船のセットが設置された。

Chanel Cruise 2019 - Pixelformula
 
 船は南仏コートダジュールにあるココ・シャネル(Coco Chanel)の別荘にちなみ、「ラ パウザ(La Pausa)」と名付けられた。BGMには、汽笛やベル、カモメの鳴き声などが流れる。
 
 ハンブルグでのメティエ・ダール(Métiers d’arts)コレクションでは、船乗りのデッキパンツやピーコート、セーラーカラーのフェザーカクテルドレスなどを披露したカール。今回の船旅は太陽をいっぱいに浴びたオプティミスティックなコレクションは、ここ数シーズンの「シャネル」のショーの中でも最も"今"を感じさせるものだった。
 
 フロントロウには、クリステン・スチュワート(Kristen Stewart)、マーゴット・ロビー(Margot Robbie)、フィービー・トンキン(Phoebe Tonkin)、アストリッド・ベルジュ=フリスベ(Àstrid  Bergès-Frisbey)、マリー=アンジュ・カスタ(Marie-Ange Casta)、リリー=ローズ・デップ(Lily-Rose Depp)、レイラ・ベクティ(Leïla Bekhti)、キム・ゴウンといったフレッシュな顔ぶれも。
 
 軽やかなコットンのボレロシャツといったセーラースタイルのアイテムのほか、第一次世界大戦時の戦艦に用いられたダズル迷彩インスパイアの白黒デザインなどが印象的だった。
 
 ココ・シャネルは1930年代に別荘「ラ パウザ」を建てた。キリストの磔刑後にエルサレムから旅してきたマグダラのマリアが、かつてこの地にあった礼拝所で「休憩した(paused)」という言い伝えにちなんで名づけられたという。
 
 別荘の名前とシャネルのロゴをあしらったスウェットシャツも登場し、それにホワイトタイツとホワイトパテントレザーのシューズをスタイリング。そして「シャネル」のクラシックなツイードルックは4ポケットのカクテルドレスに落とし込んだ。また、アクセサリーはベレー帽がメインで、全てのルックに合わせられていた。
 
 船のモチーフはレトロなパテントのショルダーバッグにも登場。ウェアのプリントとしても、パンツスーツやピクニックドレスに用いられていた。
 
 プログラムノートによれば、「シャネル」が1919年に発表した小規模な秋のリゾートコレクションが、世界初のクルーズコレクションにあたるという。
 
 セーリング用のセーターやライトなジャージのルックを経て、ココ・シャネルは次第にアイテムの幅を広げ、豪華客船でのディナーに向けたイブニングウェアも提案するようになった。1993年の『ハーパーズ・バザー(Harper's Bazaar)』誌では、「クルーズ・クローズ(Cruise Clothes)」の特集に「シャネル」が登場している。
 
 フィナーレに姿を現したカール・ラガーフェルドは、長いこと右腕として活躍するスタジオ・ディレクターののヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)を伴っていた。近年では専ら名づけ子のハドソン・ケーニッヒ(Hudson Kroenig)ばかりを連れていたが、ここにきて人選が変化したとなると、やはり浮かぶのはラガーフェルドの後継者問題だ。彼が「シャネル」を手掛けて、すでに35年になる。
 
 

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