「ボッテガ・ヴェネタ」新クリエイティブディレクターは「セリーヌ」から ダニエル・リーが就任

 「ボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)」の新クリエイティブディレクターに、ダニエル・リー(Daniel Lee)が決定したと親会社のケリング(Kering)が発表している。

Daniel Lee - Bottega Veneta

 つい先日、長年デザインを手掛けたトーマス・マイヤー(Tomas Maier)が退任したばかりだった。
 
 7月1日付で着任予定のダニエル・リーはほぼ無名のデザイナーだが、今回の人選もやはり最近のケリングの傾向に合致している。3年前には「グッチ(Gucci)」のインハウスチームからアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)をクリエイティブディレクターに抜擢し、彼がメゾンを大きな成功へと導くこととなった。
 
 あまり名前を知られているわけではないが、ケリングは弱冠32歳のリーを「経験豊富なデザイナー」と表現している。直近では、ケリングの競合グループLVMHで「セリーヌ(Céline)」でレディ・トゥ・ウェアのディレクターを務めていた。イギリス出身のリーはロンドンのセントラル・セントマーチンズで学び、「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」「バレンシアガ(Balenciaga)」、「ダナ・キャラン(Donna Karan)」で経験を積んだ後、2012年に「セリーヌ」に入社した。
 
 「50年以上続く『ボッテガ・ヴェネタ』の歴史を引き継いでいけることは光栄に思います。メゾンのコードや品質、洗練を大事にしながら、過去のものを発展させ、新しい視点と現代性をもたらせれば」とダニエル・リーはコメントしている。
 
 ケリングのフランソワ=アンリ・ピノー(François-Henri Pinault)CEOも、「ダニエル・リーを『ボッテガ・ヴェネタ』のクリエイティブディレクターとしてケリングに迎えられ、非常に嬉しく思う。自分らしいアプローチに裏打ちされた彼のヴィジョンは独特で、メゾンの新たな物語を紡ぐことができる人物だと考えた。緻密で、アトリエの仕事に精通しているし、素材への深い探究心もある。彼のエネルギーが『ボッテガ・ヴェネタ』でどのような形を成すのか、今から待ちきれない思いだ」と述べている。
 
クラウス=ディートリッヒ・ラース(クラウス=ディートリッヒ・ラース)が「ボッテガ・ヴェネタ」のCEOに就任して以来、今回の人事が初の大きな変化となる。しかし、人選は明らかにピノー氏によるものだ。同氏はグループ傘下のブランドのクリエイティブディレクター選びに自信を持っている。
 
「ダニエル・リーは、クリエイティブな面でもビジネスの面でも、メゾンが現在抱えている課題をよく理解している。『ボッテガ・ヴェネタ』に確固とした新しいクリエイティブイメージをもたらしてくれるだろう。メゾンが何年もかけて作り上げてきたものを礎にして、それが更なる成功を後押しすると思う」とラースCEO。
 
 ケリングは近年、「大胆なクリエイティビティを戦略の核とする」方針を執っているが、リーの就任もその一環と位置付けられるだろう。
 
 ケリンググループは、他にも「サンローラン(Saint Laurent)」や「バレンシアガ(Balenciaga)」、「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」、「ブリオーニ(Brioni)」など、多くのラグジュアリーブランドを傘下に収める。2017年の売上高は109億ユーロ(約1兆4000億円)に上り、世界中に2万9000人の従業員を抱えている。
 
 
(2018年6月15日現在、1ユーロ=128円で換算)
 

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