「着る服ないの」デザイナー山本耀司の"終わりなき不満足"<18年春夏>

 デザイナー山本耀司が手掛ける「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」のメンズ(HOMME)の新作2018年春夏コレクションは、女性を描いた大胆なアートワークと直筆のメッセージが特徴だ。シーズンリリースには「終わりなき不満足」と書かれており、ヨウジヤマモトならではの繊細かつ反骨精神を抱いた男性像が浮かび上がってきた。

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Yohji Yamamoto - Spring-Summer2018 - Menswear - Paris - © PixelFormula

 コレクションはいつものように黒がベースだが、今シーズンは特にアートワークが衣服の存在を際立たせている。パリで開催したショーで序盤を飾ったのは、イラストレーターのサイトウユウスケが描いたモダンガール達。1990年代に発表したライダースジャケットの再来で、アメリカの軍用機に描かれていたノーズアートを彷彿とさせる。一転して終盤を飾ったのは画家の内田すずめによる幽霊画。歩くと静かに揺れるシルクシャツに大胆な構図でプリントされ、同じ女性を描いた作品でも全く異なる表情を見せている。

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Yohji Yamamoto - Spring-Summer2018 - Menswear - Paris - © PixelFormula

 アートワークと共に、多くのプリントには様々なメッセージが添えられている。そのほとんどが山本耀司の直筆がベースで、制作時の思いを書き殴ったものだという。自身は絵画で個展を開くほどの腕前だが、今回は絵ではなく言葉で表現したようだ。中でもポートレートを片側にプリントしたパンツに書かれた「着る服ないの」の文字が目を引いたが、これは自身も気に入っているという。世の中を風刺しているのか、自分自身に問いかけているのか、その言葉の意味は着る者次第だ。
 

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