「銀座もとじ 大島紬」がリニューアル、織り機を設置し伝統継承の発信地に

 呉服店「銀座もとじ」が、「銀座もとじ 大島紬」店をリニューアルオープンした。業界初の試みとして店舗内に織り機を設置し、"銀座生まれの大島紬"を展開する。

店内の様子 - 画像: Fashionsnap/銀座もとじ

 「銀座もとじ 大島紬」店は奄美大島の特産品で最高級の絹織物として知られる大島紬の技術や伝統を現代に継承するための専門店として2012年にオープン。今回のリニューアルでは、奄美大島から織り機を搬入し、作品が出来上がるまでの「織る」の工程を店内で実演することで、職人の技術とともに大島紬の魅力を伝える場として展開する。店内ではものによって1反(約13メートル)織り上げるのに約4カ月がかかるという大島紬およそ400反を、仕立て上がりで約20万円〜200万円の価格帯で取りそろえる。
 
 二代目の泉二啓太は「(店主で父にあたる泉二弘明の故郷である)奄美大島に帰るたびに作り手がいなくなっているということを聞く。大島紬を作るには糸づくりから染め、織りまで大変な手間暇がかかるが、伝統を絶やさないためにも銀座という地で織り手と対話しながら技術や良さを知ってもらい、『顔の見えるものづくり』を発信していきたい」と店舗の位置付けを説明。昨今、呉服市場全体の動向は決して良くはないものの、同社の売り上げは好調といい「新商業施設のオープンなどでこれまでとは違う客層が銀座に流れてきている。また、2020年に向けてもう一度日本の文化を見直そうという人や海外からのお客様も増えている。そういう意味ではいい風が吹いていると思う」と語った。オープン前日のレセプションでは島唄の披露や泥染め体験、機織の実演が同じ通り沿いに構える3店舗で行われた。
 

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