「プルミエールヴィジョン」、クリエイティブ素材産業に関する初のバロメーターを公開

 パリで開催中のファッション素材見本市「プルミエールヴィジョン(Première Vision)(以下、PV)」が、初となるクリエイティブ素材業界に関するバロメーターを公開した。テキスタイルおよび皮革業の出展者を対象に行った調査から、同展に参加している業者のパフォーマンスが、業界全体の値より高いことが明らかになった。

Première Vision

2015年の同店出展者の生産量と、国際連合工業開発機関(UNIDO)が行ったテキスタイル・皮革産業における推移とを比較したものになる。
 
PVに出展しているテキスタイル業者の15年の生産量は2.1%増で、UNIDOのTextile World Productionが出した2.8%に近い数字に。新興国ではPV出展者が9.8%増と、業界全体の4.2%を上回った。先進国も、産業全体が1.1%減だったのに対し、出展者は1.6%増となっている。また、アジアからの出展者は5.9%増であったが、欧州の出展者は2.8%減だった。
 
「売上高で言えばユーロ圏は安定している。生産量が減少しても売上高が保てるというのは、つまり商品構成や生産量に対する価格の面が向上したということだ」とPVのジェジル・ラスボルド(Gilles Lasbordes)代表。
 
 皮革業の生産量に関しても、出展者は3.9%増と業界全体の0.9%増を大きく上回った。新興国からPVへの参加は少ないものの、産業全体は2.9%増との数値が出ている。また、先進国からのPV出展者は、産業全体が4.3%減と落ち込んだのに比べて、3.9%増加する結果となった。
 
 「皮革産業は、最終製品の売値に占める原料費の割合が高く、キスタイル製品よりも付加価値が付き難いという面もある。15年は産業全体が停滞したこともあり、売上にも当然影響している」と同氏は指摘する。

Première Vision

 しかし、欧州は生産量が2.8%減となったにも関わらず売上高を1%減にとどめているほか、アジアの先進国からの出展者ももドル換算で0.8%減という数値に収まった。一方で、新興国の出展者は17.1%増と売上を伸ばしている。
 
 「こうした数字で見えてくるのは、テキスタイルにしろ皮革にしろ、素材に関しても付加価値の存在が大きいといういうことだ。PVの出展者の成長が産業全体のそれより早い理由もそこにある」とラスボルド氏。「2015年は消費全体が停滞した年だが、こうした結果が出たことにとても満足している」。
 
 「この数字は、素材業者自身の健全性を示すだけでなく、その先の顧客の状態も暗示している。他のデータに加えて、来るシーズンに向けたアパレル企業の展開に関する指標ともなるだろう。あとは、他の商品群についても枠を広げていき、この分析を補完していくことが必要だ」。
 

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