「カルヴェン」今後の戦略は? ソフィー・ド・ルージュモン新CEOに聞く 

 ブルーベル(Bluebell)グループに買収された「カルヴェン」は、今転機を迎えている。10月にはウィメンズのデザイナーデュオ、アレクシス・マーシャル(Alexis Martial)とアドリアン・カリヨド(Adrien Caillaudaud)が退任したほか、メンズラインの一時休止も発表されている。
 
 この春メゾンのトップに就任したソフィー・ド・ルージュモン(Sophie de Rougemont)新CEOが、パリのカンファレンス「Luxury Forward」の機会に、そんな「カルヴェン」の新しい戦略について当紙に語った。

Sophie de Rougemont - Carven

――「カルヴェン」の現在の状況は?

 我々は新しいアーティスティックディレクターを探している最中で、過渡期を迎えています。アーティスティックディレクターはメゾンの価値を体現する存在ですし、重要な役職です。適当な人物が見つかれば、我々のプロジェクトを説明するのも容易になるでしょう。デザイナーが決まるのを待つ間、私はメゾンの価値に立ち返り、それに注力したいと考えています。
 
――メゾンの価値とは?

 「カルヴェン」は1945年から存在するブランドで、常にパリ・サンジェルマン地区の中心にアトリエを構えており、アーカイヴも豊富で、真の伝統あるのです。マダム・カルヴェンは、フレッシュで柔らかな感性を洋服に持ち込み、体現しました。違いは、やはりディテールに現れます。「カルヴェン」は、クチュールの伝統であると同時に、フレッシュな若々しさでもあります。それに、本物のパリジェンヌスタイルを代表する存在でもある。こうしたメゾンの価値を前面に押し出すことによって、消費者との繋がりを作り出し、ブランドへのリアクションを促すのです。
 
――今日の「カルヴェン」の位置づけは?

 「カルヴェン」は、手の届くクリエーターズブランドであり、ラグジュアリーではありません。2009年、以前の株主によって再始動した際には、手の届くラグジュアリーとして、25歳前後の若い顧客層を対象にしていました。しかし問題は、ターゲットである若い世代が、500ユーロ(約6万円)の商品を購入できる人々ばかりではないということです。
 
――具体的な戦略や方針については?

 ブランドの商品を買うことのできる25~45歳をターゲットに設定しており、更に若い顧客については、例えば160ユーロ(約2万円)程度の商品で対応するつもりです。今日、我々はメゾンの価値を確固たるものにしなくてはなりません。メンズラインを一時休止したのもこうした理由です。「カルヴェン」は元々、ウィメンズのラグジュアリーメゾンとして設立されました。新しいアーティスティックディレクターを迎えてウィメンズを再始動した後、改めてメンズについて考えたいと思っています。
 
――以前はブルーベルのファッションディレクターでいらっしゃいましたが、グループについて話してもらえますか?

 ブルーベルはアジアにおける各種ラグジュアリーブランドのディストリビューターであり、2000人の従業員と500店の販売店舗を抱えています。インターパルファン(Interparfums)、「モスキーノ(Moschino)」、「マノロ・ブラニク(Manolo Blahnik)」などとも取引があります。厳選された販売網を持ち、顧客と深い関係を構築してきました。
 
――「カルヴェン」が2月の次回パリ ファッションウィークでショーを行う予定は?

 今の段階では何とも申し上げることができません。
 

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