「H&M」、サステナブルファッション啓蒙プロジェクトをハンブルクで開催

 「H&M」は4月12日より、ドイツ・ハンブルクの店舗でサステナブルファッションに関するプロジェクト「Take Care」をスタートした。同ブランドは、2030年までに使用素材を全てリサイクルもしくはサステナブルなものに切り替えるという目標も掲げている。

ハンブルクの「H&M」で行われたアトリエの様子. - FashionNetwork

 「Take Care」では、衣服のケア用品の販売やワークショップ開催、オンラインアドバイスなどが行われ、商品をより長く使えるよう消費者を啓蒙することがねらいだ。
 
 初日から3日間にわたり、インフルエンサーを招いた無料ワークショップを開催。刺繍アトリエなども行われる予定だ。さらに、持ち込んだ衣服をプロに修繕してもらう企画も。「H&M」のアプリや店舗内のIpadからは、口紅の痕を消す方法やボタンの付け方などを紹介したビデオにもアクセスできる。

テキスタイルケア用品も. - FashionNetwork

 初のケア製品ラインも発売し、「Good Environmental Choice」のラベルを付けた商品の中には、スニーカー用のスプレーとクロス、アップリケ用のパッチといったソーイング用品に、化繊でできた衣服からプラスチックが水に流れ出ないようにするランドリーバッグなども揃う。
 
 現在のところはハンブルクのみでの展開となる今回のプロジェクト。「H&M」のサステナブルディベロップメント責任者は、「今はテスト段階だが、消費者の反応を取り入れつつ、他の販売網に広げていくことも視野に入れている」とも語った。「商品展開の拡大にもつながり、カスタマイズや修理といった目的で訪れる層を狙った新たな集客も可能になる」。

外観. - FashionNetwork

  ドイツは「H&M」にとって第一の市場であり、「Take Care」プロジェクト第一弾の舞台としてハンブルクを選んだのもそれが理由だという。また、「人々が"持続可能な発展"に関して高い意識を持っている」とも分析している。
 
 2017年のドイツ市場におけるグループ全体の売上高は、前年比1%減の367億8900万スウェーデンクローナ(約4694億8400万円)で、2011年以来の減収となった。現在同国にはグループ傘下のブランド計463店舗が展開されており、新ブランド「アーケット(Arket)」のドイツ一号店も昨年10月にオープンしたばかりだ。
 
 全世界には4743店舗を有しているH&Mグループ。2017年は13%の減益だったが、売上高は4%増と伸び、2317億7000万スウェーデンクローナ(約2兆9600億円)を計上した。EC展開を加速し、オフプライス業態「Afound」や新ブランド「Nyden」の立ち上げで商品の多様化に努めつつ、停滞しつつある小売業界に対応する方針だ。しかし、2018年第1四半期の業績は、売上高1.5%減、純利益44%減という結果になっている。

 
(2018年4月16日現在、1スウェーデンクローナ=13円で換算)
 

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