「Vice Magazine」日本オリジナル号が初登場 森山大道ら19名が参加

 　世界37ヶ国で展開するデジタルメディア「ヴァイス（Vice）」が、無料カルチャー誌「ヴァイス マガジン（Vice Magazine）」の最新号を4月28日に発行する。今号は初めて日本完全オリジナルで製作。同誌で最も人気の高いコンテンツ「The Photo Issue」にフィーチャーし、総勢19名の写真家が参加する。

　「The Photo Issue」は、アメリカで最も重要な写真家と評されているライアン・マッギンレーが提案した企画。これまで、リチャード・カーンやマーティン・パー、ブルース・ギルデンら名だたる写真家が参加してきた。

　「日本」を題材にする今号は、情報技術の発達により有意義な生活を送れるようになった一方で、データによって管理されていく現実や、無個性化が進む空虚さ に着目。福島・広島・沖縄で発生している問題や、Lgbtが抱える新たな性、渋谷に集う若者、環境問題、ラーメンから見えてくる日本人のクリエイティブな ど、今起きている世界の面白さや恐ろしさ、そこから生まれる新たな価値の豊かさをアイロニックな表現を含めて伝えていく。参加アーティストは、アレック・ ソスやアントワン・ダガタらマグナム・フォト所属の写真家をはじめ、森山大道や石内都、水谷吉法、立木義浩といった日本人作家も名を連ねる。配布場所は全 国のアートギャラリーやホテル、書店、アパレルショップ、レコードショップなどで、異例となる特大サイズ（天地330ミリ×263.5ミリ）で展開する。

■Vice Magazine
参 加アーティスト：Alec Soth、水谷吉法、名越啓介、大森克己、Monika Mogi、Great The Kabukicho、Antoine D'agata、森山大道、間部百合、石川直樹、山谷祐介、石内都、鈴木育郎、Jesse Lizotte、立木義浩、石川竜一、山内聡美、Hoikisyu、山本渉