2015/07/10
「ジョン・ガリアーノ」レーベルの新しい顔
2015/07/10
「ジョン・ガリアーノ(John Galliano)」ブランドのファッションシーンへのカムバックは、成功と言えそうだ。2011年に創始者のジョン・ガリアーノが退任して以来、4年間の沈黙を破り、ガリアーノの元アシスタントだったビル・ゲイテン(Bill Gaytten)のデザインで今日蘇ったブランドは、パリ・メンズファッションウィークでその新たな顔を披露した。
コレクションには二つのラインがあり、フェミニンでハイクラスな「ショーコレクション」は、来る10月にパリで発表される。そしてもう一つのラインはプレミアムコンテンポラリーという位置づけで、メンズとウィメンズが揃う。より広い層にアピールすべく、比較的手の届きやすい価格帯となる予定のこのラインは、先日披露されたばかりだ。
2016年春夏コレクションは、フレッシュで若々しいスタイルが特徴で、ジョン・ガリアーノデザイン時代のバロックなスタイルと比べるとクリーンな印象だ。ビル・ゲイテンは、レングスの違いや、軽く薄い素材のレイヤードで遊んだ。
フルレングスのトレンチコートや、プリーツのミニスカート、ソフトレザーのギャザースカート、大きなロールカラーのニットに、カラフルなスーツ、アシンメトリックなワンピース……。
一見シンプルながら洗練されたディテールのアイテムばかりで、全体的に非常にコンテンポラリーなコレクションになった。プリントは数点のみで、ほとんどが単色のウェアは、好きなように重ねて色の組み合わせを楽しむことができる。
色使いは、黒、白、生成り、カーキなどのニュートラルカラーと、イエロー、スカイブルー、ミントグリーン、オレンジ、様々なトーンのピンクなど、非常に夏らしいシャーベットカラーとが同時に見られた。
また、シャイニーなディテールも、現代的なムードに溶け込んで見事なアクセントになっている。たとえば、シルバーのジップパンツや、ゴールドイエローのトランスパレントなルレックスニットなどのアイテムのほか、ウレタンレザーでできたサーモンピンクのライダースにはメタリックグリーンのタイトスカートを合わせていた。
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