AFP
2010/08/24
「ピンクパンサー」のメンバー一人スペインから日本へ身柄移送。
AFP
2010/08/24
モンテネグロの伝説的なインターナショナル宝飾品強盗グループ「ピンクパンサー」のメンバーの一人が2007年に東京で起きた強盗事件に関して今週の土曜日、スペインから日本警察に引き渡された。
42歳のRifat Hadziahmetovicは別件でスペイン警察に拘留されていたが、今週の土曜日午後、東京成田空港に到着した。自分を「日本が最も探している逃亡者」だ、と豪語している。
2007年6月14日、容疑者と他のピンクパンサーのメンバーは銀座の高級宝石店より、約二億円相当のダイアモンドティアラとその他の宝石類を盗んだとされている。
強盗犯はその後自転車で逃走。
Hadziahmetovicは2009年キプロスにてスペインで60万ユーロ(6000万円)相当の時計を盗んだとしてヨーロッパ警察の令状により逮捕。スペインに送還され、後に日本に身柄が引き渡されることになった。
Hadziahmetovicは検察官・地方裁判所に送られる前に日本警察によって取調べが行われる。
しかし、スペインは日本当局に依頼されて容疑者の身柄を日本に移すことに合意したが、そのところの協定条約はいまだ結ばれていない。
同事件でもう一人の容疑者とされているRadovan Jelusic(39歳)は5月ローマで偽装されたクロアチアパスポートを所持していたとして逮捕された。国際警察機構によると彼は日本・キプロスなどの国から国際指名手配されている。
Hadziahmetovicの逮捕は旧ユーゴスラビアの準軍事的グループから派生した強盗集団のその確固とした同盟関係の下で難件のうちの一つとされていた、ピンクパンサーグループに対する一貫した逮捕劇の中では最も最近のこととされている。
荒々しい手口で有名なこの強盗集団はこの10年で30にも上る国々から数百億円もの宝石類を盗んだとされている。
日本のローカルメディアが伝えるところによると、2004年にも銀座の宝石店から35億円相当の宝石類の強盗事件の容疑もかけられている。
「ピンクパンサー」という名前は、英国警察がフェイスクリームのボトルの中にダイヤモンドリングが隠されていたのを見て1963年のPeter Sellers主演の映画「ピンクパンサー」の一場面にちなんで名づけた。
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