fashionsnap
2017/06/22
「人間が持つ感情を靴で表現する」シューズデザイナー深谷秀隆による作品展開催
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2017/06/22
日本人として初めてヨーロッパでビスポークの店を構えたイタリア在住のシューズデザイナー深谷秀隆の開業10周年を記念し、2015年にフィレンツェのマリーノ・マリーニ美術館で開催した作品展が、東京に巡回する。表参道gyre内のギャラリーEye of Gyreで、会期は7月4日から30日まで。
深谷秀隆は高校卒業後、名古屋モード学園に入学。在学中から名古屋のシューズメーカー松田繁太郎に師事し、靴作りの基本を学んだ。1997年、名古屋モード学園を首席で卒業し、クリエーター・オブ・ザ・イヤーを受賞。「Kensho Abe」のデザイナーを1年間務めた後、靴作りを学ぶためイタリアに渡り、シエナでアレッサンドロ・ステッラに師事。フィレンツェに移り、ブランド「イル ミーチョ(Il Micio)」を立ち上げて自らの靴作りをスタートした。2003年からはフィレンツェの老舗セレクトショップ「Tie Your Tie」のシューズデザインを手がけ、2005年に自らのショップをオープンさせている。2006年はトゥモローランド(Tomorrowland)とのコラボレーションとしてプレタシューズのデザインを手がけた。
同展のテーマは「誕生」「捻くれ者」「叫び」といった「人間が持つ様々な感情、性格、人種を靴で表現する」こと。東京での展示では、富山のアーティストやクラフトマンとのコラボレーションにより、伝統工芸の技術を取り入れた新たな作品を発表する。富山県立山町に工房を構える陶芸家の釋永陽との出会いからインスピレーションを得たコラボレーション作品のほか、富山県高岡市の伝統工芸である平和合金藤田の協力のもと靴のフォルムを鋳物に再現した作品、ガラス作家の熊谷峻による柄図の靴などが展示される。
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