IMJモバイルでは、ユーザーのECサイト利用状況が商材によって異なるのかどうかを把握するため、ECサイトに関する利用実態調査を実施した。

その結果から、商品ラインナップを確認したり、店舗へ出向く前に閲覧したりとECサイトをカタログのように利用しているユーザーが多い商材や、暇つぶし感覚でECサイトを閲覧しているユーザーが多い商材など、商材によってECサイトの利用についても様々な違いがあることがわかった。
一方、利用しているECサイトは、どの商材においても購入する度に複数のサイトを比較して決めている様子が伺る。利用するサイトを決める際に重要視している点は、「価格」「送料」に次いで「信頼・安心」が高く挙げられており、商品やサービスに対するクチコミやレビューを掲載するなど、ユーザーに対して安心感を与えることが重要であると推察できる。

■ カタログ感覚で「家具/インテリア」「PC関連/AV/家電製品」のECを利用
ECサイトを閲覧するタイミングを尋ねたところ、「価格を確認したいとき」（61%）が最も高く、次いで「現在利用している商品がなくなった、壊れたとき」（47%）、「商品ラインナップを確認したいとき」（38%）とった。
商材別に見ると「家具/インテリア」「PC関連/AV/家電製品」では、価格や商品ラインナップを確認したいときに閲覧する傾向が高く、また店舗に行く前のECサイト閲覧も他ジャンルに比べ高いことから、ECサイトがカタログのように利用されていることが推察できる。

■6割以上のユーザーが購入する度に利用するサイトを比較していると回答
ECサイトで商品を購入する際にECサイトをどのように決めているか尋ねたところ、6割以上が「購入する度に複数のサイトを比較して決めている」と回答する結果となった。
商材別に見ると「家具/インテリア」「スポーツ/アウトドア用品」「PC関連/AV/家電製品」では他ジャンルに比べ複数サイトを比較しているユーザーが多いことがわかった。

■ECサイトで重視されている点は「価格」「送料」「信頼・安心」
どのECサイトで購入するかを選ぶ際に重視している点を尋ねたところ、「価格」（79%）との回答が最も多く、次いで「送料」（64%）、「信頼・安心」（34%）となり、金額面だけでなく、ユーザーの不安を取り除くようなサイト設計も重要であることがわかった。
一方、「キャンペーン」に関して全体では8%と低いものの、「化粧品/香水」（18%）や「衣料品/下着」「ダイエット用品/健康食品/サプリメント」（ともに11%）においては他ジャンルに比べ高い結果となっており、これらの商材ではキャンペーンの実施が好影響を与えることが推察される。

■実店舗と連携している情報、サービスに対するニーズあり
ECサイトにどのような情報、機能、サービスがあると良いと思うか尋ねたところ、「クチコミ・レビュー」（72%）が最も多く、次いで「セール情報」（48%）、「在庫問合せ」（45%）となった。トップの「クチコミ・レビュー」に関しては商材による大きな差は見られず、どの商材においても必要とされていることがわかる。
また、「商品を置いている店舗の情報」（28%）や「取り置き」（26%）などの実店舗とECサイトが連携している情報・サービスに対するニーズも見られた。