EXCLUSIVE-「ランバン」、中国の復星(Fosun)が取得

 中国の投資企業、復星国際(Fosun International)がカタールのマイフーラ(Mayhoola)との入札競争に勝ち、「ランバン(Lanvin)」を取得したと2名の関係者筋が明かした。1億ユーロ(約133億1700万円)を超える取引になると見られている。

Lanvin spring/summer 2018 - Pixelformula

 今週中にブランド側から正式な発表がある予定で、2月9日に基本合意書に契約したという。2月末から3月頭が期限となっている従業員への賃金や業者への支払いに向け、「ランバン」は昨年12月15日に1500万ユーロ(約19億9600万円)相当を調達したという話も業界内では囁かれていた。
 
 合意の内容には、復星が「ランバン」に対し1億ユーロを超える投資を行うことが盛り込まれており、ブランドは新しい株主に対して新株を発行する。現オーナーである台湾の実業家ワン・シャオラン(Shaw-Lan Wang)は経営権を失うが、スイス人実業家ラルフ・バーテル(Ralph Bartel)と同様に引き続き少数株を保持するという。ワン氏に渡る金額については明らかになっていない。
 
 対するマイフーラにとっては残念な結果と言えるだろう。同グループは10年以上に渡り「ランバン」取得を試み、所有する「ヴァレンティノ(Valentino)」や「バルマン(Balmain)」に続く老舗メゾン復興を目指していた。
 
 「意外な選択だ」と関係者筋の一人。「非常に複雑な取引で、皆が復星の動向を見守っている」と話す。
 
 近年の「ランバン」の売上は大きく落ち込み、アルベール・エルバス(Alber Elbaz)が2015年に解雇されて以来厳しい状況が続いている。
 
 復星国際は、上海の資産家、郭広昌代表が率いるコングロマリットで、保険や貿易をはじめ様々な分野に手を伸ばしている。日本では2015年末に北海道の「星野リゾート・トマム」を買収したことでも注目された。
「復星が『ランバン』を取得し、今週中には正式な発表があるだろう」と関係者筋の一人は語っている。
 
 厳しい財務状況により、パリ ファッションウィーク中の2月28日に予定されていたランウェイショーをキャンセルした「ランバン」は、プレゼンテーション形式でコレクションを発表する。
 
 昨年末、契約期間途中での解雇に対し、アルベール・エルバスは「ランバン」の親会社であるJeanne Lanvin SAを相手取った裁判に勝訴した。複数の関係者筋によると、エルバスは裁判外の和解により1000万ユーロ(約13億3200万円)の賠償金を受け取るという。この一件も「ランバン」の財務状況を圧迫する一因となるだろう。
 

(2018年2月12日現在、1ユーロ=133円で換算)
 
 

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