スウェーデンのファストファッション大手「H&M」が展開するアッパーライン「COS（コス）」が2012年、アジアに初上陸する。「COS」は2007年の立ち上げ以来、欧州で約50店舗を展開してきたが、今回初めて欧州以外で店舗をオープンする。来春、アジア1号店がオープンするのは香港。これをアジア展開の足がかりとする意向だ。

「COS」2011/2012年秋冬 レディースコレクション

　「COS」ブランドディレクターのMarie Honda女史は、「香港は非常にエネルギッシュで魅力的な街。欧州以外で初となる店舗をオープンするには最適な場所だ」と話している。香港中心部の皇后大道（Queen's Road）にレディース、メンズ、キッズコレクションを揃えた店舗をオープンする。香港に11店舗を展開する姉妹ブランドの「H&M」も、既に皇后大道に店舗を構えている。

　「COS」は「H&M」よりも洗練された、落ち着いたデザインが特徴。価格は手頃ではあるものの、「H&M」より高めに設定されている。同ブランドはここ数週間に、パリに2店舗（モンマルトル通りとグルネル通り）、ドイツのニュルンベルクに1店舗、アムステルダムに1店舗と、欧州展開も拡大している。