「H&M（エイチ＆エム）」が主催する「H&M デザインアワード 2014」で、フランス出身でベルギーの芸術学校ラ・カンブルで学ぶEddy Anemian（エディー・アネミアン）が優勝した。今秋には受賞作品をもとにした商品を「H&M」で販売する予定。2013年の優勝者Minju Kim（ミンジュ・キム）のコレクションは日本では渋谷店で販売され、初日で完売している。

　「H&M デザインアワード 2014」の最終審査は、メルセデスベンツ・ストックホルム・ファッション・ウィーク開催期間中にショー形式で実施。現在24歳のエディー・アネミアンは、デザイナーErdem（アーデム）や女優のMichelle Dockery（ミシェル・ドッカリー）らの審査のもと、ファイナリスト8名の中から選出された。コレクションのタイトルは「They Can Cut All The Flowers, They Cannot Keep Spring From Coming（すべての花を摘んでしまっても、春は来る）」。映画「私は愛」や画家Dominique Ingres（ドミニク・ アングル）からインスピレーションを得たロマンティックな世界観と技術面が高く評価された。審査員を務めたアーデムは「彼の織物技術はとても興味深く、そこから生まれる優雅なシルエットも素晴らしい」とコメント。また、エディーは「ずっと長い間自分のレーベルを立ち上げたいと願ってきた。今回の受賞を契機にそれが実現できそうなチャンスが巡ってきた」と語っている。

　「H&M デザインアワード」はファッション界の若い才能を早い時期から応援・支援することを目的に2012年に設立された。受賞者には「H&M」で商品化できる権利に加えて、賞金5万ユーロが贈呈される。