掲載日
2012/07/10
2012/07/10
J.フロント、パルコへのTOB開始
掲載日
2012/07/10
2012/07/10
老舗百貨店の大丸と松坂屋を傘下に持つJ.フロント リテイリングは7月9日、ファッションビル大手のパルコに対するTOB(株式公開買い付け)を開始した。買付期間は8月20日までとし、パルコ株の株式保有比率を現在の約2倍にあたる65%まで引き上げる予定。
「パルコ」サマーコレクション(photo: Parco) |
J.フロント リテイリングは2012年2月、パルコの株式33.2%を301億円で森トラストから取得し、持分法適用関連会社化することを発表していた。その際に「今後の公開買付(TOB)はない」としていたが、新株予約権付き社債を保有している日本政策投資銀行との間で8月1日までに普通株式に転換後TOBに応募することに7月5日付けで合意している。J.フロント リテイリングは今回のTOBで、パルコ株を1株当たり1100円で買い付け、株式保有比率を従来の33.2%から65%に引き上げる予定だ。
本公開買付け成立後も引き続き、パルコは上場を維持する方針。TOB初日となった9日のパルコ株の終値は、前営業日比21円高の992円だった。
J.フロント リテイリングは、国内市場の低迷に直面するなか、ブランド発掘力を持つパルコと共に新たな小売モデルを開発し、事業基盤や営業力、商業施設としての競争力などを強化していく意向だ。また、今後は海外出店も視野に入れているという。
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