Jinsが低価格競争から脱却、デザインアプローチ強化

  アイウエアブランド「ジンズ(Jins)」が、2018年春夏シーズンの新作を発表した。今季は大きめの玉型を充実させたほか、サングラスシリーズを拡充。また前シーズンに続いて、大人向けのデザインをキッズサイズでも展開するなど、ファッションアイテムとしてのデザイン性を高めている。

2018年春夏の新商品(右下はジンズスクリーン) - 画像: Fashionsnap

 大きめサイズの玉型は韓国で人気に火がついたといい、今季は眼鏡とサングラス両方で多数展開。眼鏡では和紙の持つ柔らかさや"にじみ"から着想を得たニュアンスカラーを採用した。サングラスは約170種類と昨年よりも拡充。クラフトビールやカクテルをイメージしたフレームに薄付きのカラーレンズの組み合わせなどを提案している。価格帯は5,000円〜1万2,000円。
 
 ジンズはこれまで低価格商品を展開してきたが、近年は嗜好が多様化し本物志向が高まっている背景を受けて、ブランディングの見直しを図っている。昨年4月には価格改定を行い、これまではなかった1万円以上の商品を打ち出している。また10月にはPCメガネ「ジンズスクリーン(Jins Screen)」を大幅に刷新。フレームのデザインにジャスパー・モリソン、パッケージデザインにグルーヴィション(Groovision)を起用するなど、「ファッション」「ファンクション」「機能性」という軸とクオリティーは保持しながら、アプローチに工夫を取り入れている。
 
 競合最大手の「ゾフ(Zoff)」も"Zoff=低価格"のイメージを払拭するためリブランディングを推進。クリエーターのチダコウイチをゼネラルクリエーティブディレクターに起用し、瀬戸あゆみや中田クルミら人気モデルとコラボレーションしたコレクションを展開するなど、女性をターゲットにしたファッションアイウエアとしての強化を図っている。
 
 ジンズはゾフと比較対象として並べられることが多く、ファッション性ではゾフが優位という見方もある。ジンズの広報担当者はゾフについて「クリエーティブなアプローチの仕方は非常に勉強になっている」とポジティブな意見を述べる一方で、ジンズは医学分野に参入するなど「"イノベーティブ"な取り組みを積極的に行っていることが強み」と捉える。
 
 ジンズの現在の顧客層は30〜40代がメイン。今後は20代以下の若者を取り込んでいきたい考えで、キッズサイズのクラシックフレームを展開するなどの施策で訴求を図る。また「ジンズ デザインプロジェクト(Jins Design Project)」でジャスパー・モリソンが手掛けた商品群が好評を得たことから、今後もデザイナーコラボを積極的に展開するという。

 

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