掲載日
2016/11/03
2016/11/03
LVMHグループ幹部、インサイダー取引で罰金
掲載日
2016/11/03
2016/11/03
LVMHのグループマネージングディレクターであるアントニオ・ベッローニ(Antonio Belloni)が、インサイダー取引を行ったとして、イタリアにて有罪判決を受けた。
イタリア証券取引委員会(Consob)は、2011年にLVMHが開始したブルガリ(Bulgari)買収に関してインサイダー取引を行ったとして、同氏に35万ユーロ(約4000万円)の罰金を科した。
Consobによると、アントニオ・ベッローニは株式買付開始が正式に発表される以前に、「自らの職業と役職の範囲外で」、スイスの投資会社ペンタグラムのアセットマネージャー、アレッサンドロ・ソンヴィコ(Alessandro Sonvico)に特権情報を漏洩していたという。
ペンタグラム社とアレッサンドロ・ソンヴィコの双方に対しても、それぞれ15万ユーロ(約1700万円)と35万ユーロの罰金の支払いが命じられた。同社は、買収が発表される前に、顧客に対してブルガリの株を5.50ユーロで購入するよう助言していた。正式発表後には、ブルガリ株は12ユーロまで跳ね上がっている。
アントニオ・ベッローニはこの判決を不服として、上訴する考えだと弁護士を通じて発表した。
LVMHグループ側は、アントニオ・ベッローニにより審議の様子は聞き及んでいるとしたうえで、「最終的な結果については冷静に受け止めている」と話した。また、同氏に対しては、「グループ内での彼の勤務態度は、2001年の入社以来、誠実で潔白、実直そのものだった」と評している。
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