V字回復の起爆剤になるか 新生ジーンズメイトがコレクションラインを披露

 Rizap傘下に入りリブランディングを図っているジーンズメイトが8月22日、新コレクションライン「メイト(Mate)」をメディア関係者に向けて発表した。同コレクションを手掛けるのは、ファーストリテイリングでジル・サンダーとの協業ブランド「+J」の立ち上げや五輪日本代表選手団の公式ユニフォーム開発責任者を務めた経験を持つ宇山敦ジーンズメイト執行役員テクニカルディレクターと、「+J」のデニム責任者を務めた経験を持つ高橋慎二執行役員テクニカルクリエーターだ。

左から宇山敦、 高橋慎二 - Fashionsnap

 ジーンズメイトでは、これまで「Fort Point」「Blue Standard」「Innocent Blue」の3つのプライベートブランド(PB)を展開していたが、これらの商品のクオリティーを見直し、2017年秋冬シーズンから「Blue Standard」に1本化。メイトは、価値が分かる大人や格好良く変わりたい全ての人に向けて、ジーンズメイトの原点であるジーンズを基軸に高品質かつ手頃な価格で納得感のある商品を展開するブルースタンダードの根幹となるラインだ。
 
 立ち上がり時期にはジーンズ、シャツ、ジャケットを展開。ジーンズは、スレーキやステッチ、フロントボタン、リベットといったディテールに、ジーンズと相性の良いオレンジを採用し、バックポケットのふちには共通して「Mate」の赤タグを施している。レングスは日本人の平均身長を考えて従来のナショナルブランド(NB=メーカーによるブランド)ジーンズよりも短めに設定することで丈直しせずに履けるように仕上げた。価格帯は4,990円〜1万円で、NBジーンズの相場よりもかなり価格を抑えている。シャツは、親会社のライザップを意識した「マッスルフィット(Muscle Fit)」(3,990円)のタイプも登場。肩の切り替えに角度をつけることで立体的かつ可動域が広がる設計が特徴で、背中にタックを入れることでチェストにゆとりを持たせた。ジャケット(1万2,800円)は京都・伏見の素材を使用しており、しわになりにくく家庭用洗濯機でも洗濯ができるのが特徴だ。ジーンズはすでに販売を開始しており、8月24日から本格的に展開を開始する。
 
 宇山は「ジーンズメイトの良さはNB(ナショナルブランド)があること。NBあっての自社製品だが、NBを売っているだけではジーンズメイトの存在はないと思っている」と話し、取り扱うNBとのバランスを取りながら、PBの割合を現在の3割から5割まで引き上げる方針。今後、ベルトやサングラスなどジーンズに合うものを基準に展開を拡大し、メイトは1年後をめどに全体の売上の25%を目指す。また、ジーンズメイトについては「9期連続赤字だが失敗している会社とは思っていない。ただ成功はしていない会社」と捉える。「V字回復したアパレル企業はそんなにないが、ジーンズメイトにできたならうちもできるんじゃないかと、ジーンズメイトの立て直しだけではなくアパレル全体の立て直しのきっかけになれば」(宇山)と意気込む。
 

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