アレキサンダー・ワン、2017年クルーズコレクションで独自の "see now, buy now"アプローチ

by

Dominique Muret

掲載日
2016/05/25

　ショーの直後にコレクションを販売する"see now, buy now"を取り入れるブランドも増えるなか、「アレキサンダー・ワン（Alexander Wang）」は、従来のスケジュールとの折衷案となるプランを打ち出した。

 　「アレキサンダー・ワン」の17年春夏ウィメンズコレクションは、従来通り9月のニューヨーク ファッションウィーク中に発表される予定だが、うちクルーズラインからセレクトした商品数点を、その2ヵ月後、11月に店頭で販売するという。
 
　ランウェイ直後ではなく、しかしメインのコレクションのように半年後というわけではない、このスケジュールは、正に"see now, buy now"に対する折衷案とも言える。実際、生産面での変化は無く、広報やマーケティングでの調整が必要となるだけだ。

　クルーズコレクションのバイヤー向け発表会は6月に非公開で行い、9月のショーで初めて一般に向けてビジュアルを披露する。これにより、一般消費者にとってのコレクション発表と販売時期との開きを、2ヵ月に短縮することができるというシステムだ。メインのコレクションに関しては、従来通りショーの半年後、1月に店頭に並ぶことになる。
 
　9月のランウェイショーには、クルーズコレクションからのセレクトの他にも、メンズのルック数点や、セカンドライン「ティー バイ アレキサンダー・ワン（T by Alexander Wang）」のTシャツなども登場する予定だ。ここ2シーズン、「アレキサンダー・ワン」はウィメンズのランウェイにメンズを数ルック織り交ぜる試みも行ってきている。