デザイナーのアン・ドゥムルメステール（Ann Demeulemeester）が、9年ぶりに来日した。自身の活動を約2000ページにわたり収録した初の本「Ann Demeulemeester By Ann Demeulemeester Introduction by Patti Smith」の発売を記念して、ドーバーストリートマーケット ギンザ（Dover Street Market Ginza）でサイン会を開催。約2時間にわたりサインや写真撮影するなど、ファンとの交流を楽しんだ。

　アン・ドゥムルメステールは、1981年にアントワープ王立芸術ロイヤルアカデミーを卒業後、Dries Van Noten（ドリス・ヴァン・ノッテン）らと並んで「アントワープ・シックス」と称されるなどデビュー前から注目を浴び、1985年に夫のパトリック・ロビンとともに自身のブランドを設立。モノトーンを基調に詩的で対照的な要素が共存するデザインを特徴にコレクションを発表してきたが、2014-15年秋冬コレクションをラストシーズンに25年にわたって従事してきた自身のブランドから退くことを発表した。

　「Ann Demeulemeester By Ann Demeulemeester Introduction by Patti Smith」は"アン・ドゥムルメステールの長いキャリアへの称賛の証"としてRizzoli New Yorkが出版。1000枚を超える写真で構成され、サイズや外部格、仕様、中のレイアウトの方法などにわたり彼女がプロデュースし、イントロダクションページは親交の深いパティ・スミスが担当している。ドーバーストリートマーケット ギンザの顧客を中心に告知されたサイン会には「アン ドゥムルメステール」のコレクションを纏ったモノトーンのファッションのファンが多数来場。用意されていた90冊の本は約2時間で売り切れ、アン・ドゥムルメステールは1人1人と握手しながらサインをしたためた。

　「Ann Demeulemeester By Ann Demeulemeester Introduction by Patti Smith」は定価13,000円（税抜）で、ドーバーストリートマーケット ギンザの他、「アン・ドゥムルメステール」の表参道ヒルズ店、伊勢丹新宿店、梅田阪急店で販売されている。