サイバーエージェントが、CtoCコマースサービスを運営する10sec（テンセック）の第三者割当増資を引き受け、5月2日付で約1.6億円を出資した事を発表した。2013年7月に設立された10secは、サイバーエージェント主催のビジネスプランコンテスト「第一回 スタートアップ版あした会議」の優勝企業で、画像共有アプリ「Instagram」 を使ったフリマアプリ「10sec」β版を、2014年5月から米国で正式リリースすることを目指して現在開発を進めているという。

　「10sec」は、「＃（ハッシュタグ）」を活用した「Instagram」内での個人出品が増加している背景を受け開発されているフリマサービス。手数料は無料、最短10秒で商品出品が可能な点や、安心して取引ができる売買サポートが特徴だ。サイバーエージェントは、市場規模や将来的な事業拡大の可能性から今回の投資を決定したと発表。調達した資金は、国内における開発体制の強化や、北米拠点の立ち上げとマーケティング投資に充てられる。

　サイバーエージェントが2013年3月に開催した「第一回 スタートアップ版あした会議」は同社の経営陣・子会社経営者などがアドバイザーとなり、参加チームとともに事業を飛躍させるアイディアを考え、採択企業に投資を実施するという投資プランコンテスト。提案プランは代表取締役社長の藤田晋が事業提携や協業などを総合的に検討し、現時点で「10sec」を含む計2件への投資が決定しているという。