2014/03/31
インターテキスタイル上海:来場者が前回比60%増
2014/03/31
3月3日〜5日に上海で開催されたテキスタイル見本市「Intertextile(インターテキスタイル)」は、過去最高の来場者数を記録した。同見本市を主催する独Messe Frankfurt(メッセフランクフルト)はこれまで、中国の北京と上海で「Intertextile」を開催してきたが、今後は北京開催を中止し、上海のみで開催することを決定している。今回の展示会の来場者数は前回に比べて60%増加し(4万人超)、外国人来場者数は2倍以上に増えた(105%増)。
海外からの来場者が増えていることから、中国人の業界関係者も52%増加した。韓国、香港、日本、インド、米国など世界91カ国からバイヤーが訪れたという。
一方、出展者は23カ国から参加。特にイタリア、韓国、台湾、日本、香港からの出展者が多かった。
メッセフランクフルトのシニアジェネラルマネージャーを務めるWendy Wen氏は、「開催地を上海に移したことについて、国内外の出展者、そしてバイヤーからも好評を得た」「今回の盛況により、上海が理想的な開催地であることが裏付けられた。今後も拡大を目指したい」と話している。
しかし、国際展示会として規模を拡大していくには、課題も残されている。外国人来場者からは、一部のコンフェランスで通訳が行われなかったことが指摘されたほか、周辺道路の交通規制やタクシー不足、レストランが少ないといった声も聞かれた。
また、今回の展示会を通じて、より高品質な製品が求められていることも浮き彫りとなった。比較的質の高い中国製製品を提案する海外からの出展者も増えており、高まる需要に応えて高品質の製品を提案しながらも中国での供給を続けたいと考えるバイヤーの期待に応えるかたちとなっている。
今回の「Intertextile」はShanghai World Expo Exhibition & Convention Center(上海世博展覧館)で開催されたが、次回開催の2015年3月展からは現在建設中のChina Expo Complexに場所を移して開催される。
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